ビタミンDダイエットで痩せる理由について解説します。
太陽を浴びるだけでいくらでも生成できるビタミンDは、近年様々な働きが明らかとなり、「太陽のビタミン」から「無敵のビタミン」にランクアップした感があります。
なぜビタミンDがダイエットに重要なのか、サプリよりも日光浴の方が良いのかなどを、分かりやすく見ていきましょう!
・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
・健康管理士一般指導員
健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
【目次】
ビタミンDでダイエット?底知れない可能性
- 食欲を我慢できない
- 筋肉は少ない方
- ネガティブ思考が強い
- 血糖値が気になる
ビタミンDは太陽の光を浴びると肌で生成される「太陽のビタミン」として知られています。
人体に置いてはカルシウムの吸収を助け、骨の形成を促す働きをするため、特に成長期の子どもにとっては不可欠なビタミン。
「子どもは太陽を浴びないと育たない」とは、昔の人は栄養の知識がなくても経験的にわかっていた訳ですね。
そのビタミンDは、最近の研究によって他にも様々な働きがあることがわかってきました。
参照:https://www.maturitas.org/
当ブログでもイベルメクチンの記事に非常にアクセスが増えていますが、やはりこのご時世で感染症対策は再注目事項。ビタミンDにも注目している方が多いようです。
この記事では、特に「ダイエット」に関してビタミンDがどのように働くかを紹介していきます!
10分後のあなたは、すぐに日光浴に行きたくて散歩の準備を始めることでしょう。
この記事の内容は、Youtubeでも解説しました!
ビタミンDがダイエットに役立つ理由
満腹ホルモン「レプチン」を調整する
筋肉の減少を抑える
インスリンの働きを助ける
ビタミンDがダイエット役立つ理由は、主に上の3つの働きによるものです。
順番にわかりやすく解説していきましょう!
満腹ホルモン「レプチン」を調整する
ビタミンDは「レプチン」と呼ばれるホルモンの分泌量調整に関わっており、適度なレプチンによって「満腹感」を持続させ、余計な食欲を抑制する働きがあります。
本臨床試験では,イランの2施設の2型糖尿病患者100例を無作為に2群に分け,250mL中に500 IUのビタミンD3を強化したドゥーグ(FD),または無添加ドゥーグ(PD)を一日2回,12週間与えた。その結果,PDと比較してFDでは,血清25(OH)Dの有意な増加,高感度CRPの低下,インスリン感受性の改善が認められた。FD群の血清レプチンは試験開始前より1.3±7.2mg/L増加し,FD群の血清グレリンは試験開始前より10.1±26.1mg/L増加し,いずれもPD群の変動と比べ有意であった。
以上,ビタミンD状態の改善がインスリン感受性の改善をもたらし,食欲ホルモンの調節に有利に働くことを示している。引用:https://jglobal.jst.go.jp/
肥満傾向の方にありがちなのが、満腹中枢の異常です。
満腹中枢が適切に働いていないため、食欲を抑えられず、食べても食べてもすぐにお腹が空いてしまうんですね。
明らかに昔より食べる量が増えたり、どうしても食欲を我慢できない方は、ビタミンD欠乏の可能性があります。
筋肉の減少を抑える
ビタミンDは筋肉の成長に役に立ち、基礎代謝を高めて痩せやすい身体を作るのに役立ちます。
マウスを用いた実験から、正常な筋肉の大きさと強度には、ビタミンDによるシグナル伝達(細胞どうしの通信)が必須であることが明らかになった。豪ウエストミード医学研究所の研究。
引用:https://www.nibiohn.go.jp/
筋肉が正常に動くためには、ビタミンDが必須であるとのこと。
そもそも筋肉の信号伝達にはカルシウムが使われますから、カルシウムの吸収を助けるビタミンDにも筋肉への直接作用があることは以前から予測されていました。
さらにビタミンDには、「筋肉の萎縮を防ぐ」作用もあることがわかってきました。
ビタミンD によるFOXO1 を介した筋萎縮抑制効果の作用機序を解明するために、培養した筋細胞を用いてさらなる検討を行ないました。その結果、ビタミンD はユビキチンリガーゼやリソソームタンパク質分解酵素などの筋萎縮遺伝子の発現を抑制することが明らかになりました。
引用:https://www.j-milk.jp/
上の研究結果を噛み砕くと、老化や病気、栄養不足などで筋肉の萎縮が起こるとき、筋肉内では「FOXO1」という因子が大量に発現しています。
これらの筋萎縮因子の発現を抑える物質を探したところ、それはビタミンDであったという事ですね。
ダイエット中には栄養不足で筋肉が落ちやすいので、しっかりビタミンDを取って筋肉量は維持していきましょう!
インスリンの働きを助ける
ダイエットが必要なほど肥満な方は、糖尿病のリスクから逃れられません。
糖尿病はインスリンというホルモンの異常で起こりますが、ビタミンDとカルシウムの組み合わせによって糖尿病のリスクも減少する事がわかってきました!
厚生労働省の研究班は、ビタミンDを多く摂取している人では、カルシウム摂取量が多いと、2型糖尿病の発症のリスクが低減する可能性があるという研究結果を発表した。発症リスクは最大で、男性で38%、女性で41%減少するという。
引用:https://dm-net.co.jp/
ビタミンDとカルシウムは切っても来れない関係にあり、この2つを十分に摂取することで糖尿病のリスクも減少するとのこと。
インスリンを分泌する膵臓のβ細胞にはビタミンDの受容体が数多く存在し、ビタミンDはインスリンの分泌と感受性にも大きな影響があるようです。
健康診断で血糖値が気になってきた方は、ぜひともビタミンD生活をはじめましょう!
ビタミンDサプリを摂るなら2000IUを目安に
ビタミンDをサプリで摂取する場合、おおよそ1日あたり2000IUを目安にすれば良いでしょう。
この量で過剰症が起こることはまず無く、慢性的にビタミンD欠乏と言われる日本人が、ほぼ必要量を満たせる量です。
またビタミンDは免疫の調整にも消費されるため、風邪を引きやすいとか絶対に感染症になりたくない方は、1日4,000IU程度まで増やしても大丈夫。
日本のサプリは容量が少なすぎるので、ビタミンDサプリを買うなら「NOW FOODS」などアメリカ製をおすすめします。
これなら1日1粒で良いので、続けやすいのもポイントですね。
ただしこの場合は、カルシウムはサプリなどで追加接種しないで下さい。
カルシウムの過剰摂取に注意
ビタミンD単体の過剰症は少ないですが、ビタミンDによってカルシウムの吸収が促進されカルシウム過剰症になることはあります。
ビタミンDをサプリで摂るならカルシウムサプリは必要なく、サバ缶やサーモン缶を骨ごと食べていれば十分すぎます。
ビタミンDを摂れる食材
- サーモン
- サバ
- イワシ
- 干し椎茸
- まいたけ
- チーズ
ビタミンDを摂りやすい食材は、サーモンやイワシなどの白身魚。そしてきのこ類です。
特にサーモンやサバの水煮缶は、保存が効くだけでなく中骨まで一緒に食べられるのでカルシウムも摂れるんですね。
タンパク質やオメガ3脂肪酸も豊富なので、極めてダイエット向きな食材と言えます。
サプリよりも日光浴の方がダイエットにはメリットが有る
ビタミンDはサプリや食品からも摂れますが、やはりなんと言っても「日光」です。
お日様は、全人類にタダで与えられる至高の恵み。
これを活用しない手はありません。
真夏だとさすがに日差しが強すぎて紫外線のデメリットが大きくなりますが、秋から春にかけては毎日でも日光浴をしたいくらいですね!
セロトニンとメラトニンを増やし睡眠の質を上げる
日光浴のメリットは、ビタミンDだけでなく幸せホルモン「セロトニン」が分泌される事です。
そしてさらに重要なのは、日中に分泌されたセロトニンは、日が落ちて暗くなると睡眠ホルモン「メラトニン」に変化することです。
このため日中にしっかり太陽を浴びておくことで、夜にはメラトニンが十分につくられ、質のいい眠りが取れるわけですね。
睡眠不足でダイエットは不可能です。
ダイエットにおいて、睡眠の重要性はいくら強調しても足りません。
ここをわかっていないと、無駄な努力を繰り返すことになりかねませんよ。
メラトニン自体に脂肪蓄積の抑制作用がある
メラトニンは睡眠ホルモンですが、メラトニン自体にも体脂肪蓄積の抑制作用があることがわかっています。
さらにインスリンやレプチンなど、各種ホルモンのバランスが崩れかけている状態を治してくれるとも言われています。
日光浴びて、よく眠る
これぞダイエットの基本中の基本なんです。
ビタミンDたっぷりの生活は痩せやすくて健康
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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