今更ながらバターコーヒーダイエットの話です。
もう流行ったのは数年前ですが、調べれば調べるほど合理的で効果的な、まさに完全無欠コーヒー
なぜバターコーヒーが一過性のブームではなく、一生続けられる食習慣として続けられるのか?
「○○だけダイエット」がすぐ続かなくなってしまう、一生続けられないと意味がないと思っている方ほど、バターコーヒーダイエットを学ぶ必要があります。
・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
・健康管理士一般指導員
健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
バターコーヒーダイエットとは
バターコーヒーダイエットとは、2015年に出版された「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本で紹介された”完全無欠コーヒー”を使ったダイエット方法です。
「シリコンバレー」「米国のエリートが考案」という、いかにも日本人が好きそうなステータスを用いた宣伝方法でしたが、その内容はさすがに合理的で、ただの誇大広告とは違いました。
朝食で固形物を食べずに、バターコーヒーのみに置き換えるという方法。
ここにバターコーヒーの真髄があります。
このバターコーヒーには炭水化物をほとんど含まず、脂肪のみを摂れるため、
身体が「糖質代謝モード」から「脂肪代謝モード」に切り替わっていきます。
すると血糖値の乱高下に振り回されること無く、安定した状態で1日を始めることが出来、仕事の能率も高まるし、体脂肪が燃えて痩せるという「最強のダイエット」だとうたわれている訳ですね。
バターコーヒー=完全無欠コーヒーの作り方
- お好きなコーヒー
- グラスフェッドバター
- MCTオイル
- (あれば)オーガニックギー
上記の材料を用意し、すべてコーヒーにブレンドしてクリーマーで泡立てます。
コーヒーにバターやオイルなどの油脂を入れると、ただのベタベタした味になるので、クリーマーで泡立てたほうが美味しく飲めます。
しかしこれらの材料を用意するのは大変(特に日本ではグラスフェッドバターやギーは高い)
しかもコーヒーに混ぜてホイップするのは面倒くさいですね。
仙台勝山館のMCTコーヒークリーマー
そこで日本では素晴らしい商品が開発されており、
それが仙台勝山館の「MCTコーヒークリーマー」です
メーカー | 仙台勝山館 |
---|---|
内容量 | 500g(165gもあり) |
価格 | 5,670円 |
粉末化されたコーヒークリーマーに、MCTオイル、グラスフェッドバター、オーガニックギー、ココナッツオイルが含まれており、これを小さじ1杯混ぜるだけで簡単にバターコーヒーが作れます。
この商品がなかったら、私のバターコーヒー習慣も続かなかったと思います。
朝一はまず水を飲む事
バターコーヒーダイエットの注意点ですが、起きぬけにいきなり飲むのはおすすめしません。
睡眠中は長時間水を飲めない上に、かなり汗をかいているので身体が乾いています。
まずはその乾いた身体を、水で潤しましょう。
バターコーヒーにも水分は入っていますが、カフェインや油脂などの消化に水を必要とするので、本質的には脱水因子です。
朝起きたらまずうがいをし、水を飲み、その後着替えたりして落ち着いてから、ゆっくりバターコーヒーを頂きましょう。
私の場合は、ただの水ではなく「塩レモン水」を作っているので、そちらを飲むようにしています。
なぜ「バターコーヒー」なのか?7つの理由
バターコーヒーは、なぜ完全無欠コーヒーと言われるのか?
調べれば調べるほど、この組み合わせは医学的にも合理的である事がわかるのです。
コーヒー、MCTオイル、バター(ギー)の組み合わせがダイエットに向いている理由は、主に以下の7つです。
- シュガーバーニングからファットバーニングへ
- MCTオイルがファットバーニングを加速する
- カフェインは眠気を覚まして血糖値を高め脂肪を分解する
- クロロゲン酸で酸化を抑制
- カフェインは便通を促進する
- バターの油脂が胃を守る
- 脂質によって胆汁の分泌を促進し胆石や尿路結石を予防
順番に説明していきます。
シュガーバーニングからファットバーニングへ
朝食抜きダイエットの記事でも書いた通り、アラサー以降のダイエットでは「使わずに衰えていた機能を取り戻すこと」が大切です。
その機能とは具体的に言えば、「体脂肪をエネルギーとして燃やす機能」です。
体脂肪とは本来エネルギーの備蓄であるはずで、ダイエットで多少食事量を減らしたとしても、その備蓄を切り崩してエネルギーを確保できるはずです。
しかし現代人は1日3食+間食でひっくりなしに糖質を食べているから、糖質ばかりをエネルギーとしてしまい、脂肪を燃やす機能が衰えているのです。
これを正すために、「糖質を食べない時間」を長く取り「脂肪を燃やす時間」を増やすのが目的です。
MCTオイルがファットバーニングを加速する
バターコーヒーに欠かせないMCTオイルは、ファットバーニングを加速させてくれるオイルです。
MCTオイルとは「中鎖脂肪酸」の事で、一般的な脂肪である「長鎖脂肪酸」よりも分子量が小さいため、消化吸収が早く速やかにエネルギー源になってくれます。
以下の図で示すように、一般的な脂肪とは肝臓に達するまでの経路が違うため、近道してエネルギーになるわけですね。
このようにエネルギーとして燃やしやすいMCTオイルを摂ることで、スムーズにファットバーニングに入ることができます。
カフェインは眠気を覚まして血糖値を高め脂肪を分解する
コーヒーといえばカフェインです。
カフェインは中枢神経を刺激し、眠気を覚まして身体を活動的にする作用が知られていますよね。
その作用の一部には、血糖値を高めて体脂肪を分解する作用もあるのです。
カフェイン自体はカロリーになりませんが、カフェインは体内に蓄えられたエネルギー源を分解して血中に放出させ、エネルギーとして使える状態にします。
これによって糖を摂らなくても十分なエネルギーを確保でき、それは「貯金を崩す」事を身体に思い出させる事なのです。
クロロゲン酸で酸化を抑制
コーヒーには様々な健康効果がありますが、それはコーヒー独自の抗酸化物質である「クロロゲン酸」によるところも大きいです。
クロロゲン酸は体内の活性酸素を除去し、細胞の酸化を防いで健康な身体の機能を守ってくれます。
特にクロロゲン酸は膵臓β細胞の酸化を防いで、インスリン分泌機能を正常に保ってくれる働きもあるんですね。
糖尿病患者がコーヒーで改善するというエビデンスもあり、コーヒーとダイエットは元々相性が良いのです。
カフェインは便通を促進する
朝食抜きダイエットには「朝はデトックスの時間」という面もあります。
まだ胃腸が起きていない朝には固形物を食べず、昨日までに食べたものを「出す時間」としましょう。
しかし咀嚼は腸のぜん動運動とも連動しており、朝食を食べないと出るものも出にくくなるのも事実。
朝食を抜いて便秘になったら本末転倒ですが、実はカフェインには腸のぜん動運動を促す働きもあります。
カフェインによる刺激と、温かいコーヒーでお腹を温める作用により便通を促進します。
バターの油脂が胃を守る
カフェインのメリットばかり書いてしまいましたが、デメリットもあります。
それは胃酸の分泌を促進する事で、空腹時にコーヒーを飲みすぎると胃酸過多により胃痛が発生します。
朝一のコーヒーはこれが危険なのですが、そこで「バターコーヒー」にすることで完全無欠となる訳です。
コーヒーによる胃酸分泌から胃を守るために、バターの油脂が必要なのですね。
「牛乳は胃を守る」とは昔からよく知られている知恵で、飲み会の前に牛乳を飲んでおくと良いのは呑兵衛の常識ですよね。
同じように牛乳から作られたバターを加えることで、寝起きの胃をやさしく守りましょう。
バターによって胆汁の分泌を促進し胆石や尿路結石を予防
絶食時間を長く摂るダイエットでは「胆石」の危険性が高くなります。
「朝食抜きダイエット」「夕食抜きダイエット」「16時間ダイエット」「オートファジーダイエット」など名前は色々ありますが、どれも同じ。
肝臓で脂肪を分解する消化液である胆汁が作られ、それが胆のうに貯められています。
絶食時間が長い=胆のうに溜まっている時間が長いため、そこで結石ができるリスクが高まる訳ですね。
この世で最も痛い発作トップ3は、「痛風」「急性膵炎」「結石」と言われています。
とにかく、大のおとなが痛みでのたうち回り、救急車を予防にも電話までたどり着けないほどの痛みだそうです。
ぜひとも予防したいところですが、その為に必要なのが胆汁を定期的に出すこと。
バターコーヒーには十分な油脂があるので、脂肪分解のための胆汁が分泌されます。
これに加えて普段から水をしっかり飲んでおくことで、結石自体を予防し、胆汁の滞留時間も短くできる訳ですね。
これに加えて、重曹クエン酸水で身体の酸性化を防いでおくことも結石の予防には非常に重要です。
そもそも体液が酸性化して、それを中和するためにカルシウムなどの重炭酸イオンが大量に放出されることが、結石の原因になるからです。
豆から挽くのがベストだが、インスタントコーヒーでも良い
バターコーヒーに使うコーヒーは、何でもお好きなコーヒーを使ってOKです。
コーヒーには様々な健康効果があり、その効果は「豆から挽いたコーヒー」が最も高いですが、実はインスタントコーヒーでもそれなりの効果があることがわかっています。
https://academic.oup.com/eurjpc/article-abstract/29/17/2240/6704995?redirectedFrom=fulltext&login=false
【総死亡リスク】
1日にコーヒーを2~3杯飲んでいる人は、コーヒーを飲まない人に比べ、挽いた豆で淹れたコーヒーを飲んでいる人で27%、インスタントコーヒーを飲んでいる人で11%、カフェイン抜きのコーヒーを飲んでいる人で14%低い
【心血管疾患リスク】
挽いた豆のコーヒーで20%、インスタントコーヒーで9%、カフェイン抜きのコーヒーで6%低い
【不整脈リスク】
挽いた豆のコーヒーを1日に4~5杯飲んでいる人で17%低く、インスタントコーヒーを1日に2~3杯飲んでいる人では12%低い
挽いた豆のコーヒーがベストでも、毎日コーヒ豆を挽くのも大変だし高コスト。
忙しい朝には、インスタントコーヒーとMCTコーヒークリーマーだけでも十分なのです。
インスタントコーヒーの味については好みがわかれますが、MCTコーヒークリーマーを入れると大分エグみが和らいで飲みやすくなりますよ。
- 血糖値が気になる
- 忙しいけどダイエットしたい
- 朝食は簡単に済ませたい
こんな方はバターコーヒーダイエットをやってみる価値が十分にあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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