ソイプロテインの大豆イソフラボン含有量を調査して安全性を考える

ソイプロテインに大豆イソフラボン含有量を調査して安全性を考える
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ソイプロテインの大豆イソフラボン含有量を調べました。最も有名であろうSAVAS(ザバス)のソイプロテイン100について直接問い合わせ、明確な回答を得られたので紹介します。また大豆イソフラボンの副作用や摂取上限量についても、正しい理解をしておきましょう!

執筆者サファリ・日本ニュートリション協会公認サプリメントアドバイザー


ソイプロテインに含まれる大豆イソフラボンの量を調べる

ソイプロテインは大豆由来のイソフラボンも含まれるとは言われますが、実際大豆からタンパク質を抽出したソイプロテインにどれくらいイソフラボンが残っているのかは疑問でした。そこで一番有名と思われる「ザバス ソイプロテイン100」のイソフラボン含有量を質問してみました。
ザバス ソイプロテイン100

ザバスのHPの問い合わせフォームからメールで質問してみたのですが、とても素早く誠実な回答を頂きました。

ザバス ソイプロテイン100の回答

SAVAS(ザバス)ソイプロテイン100の1食分の大豆イソフラボン含有量は66mgだそうです。

ソイプロテイン100は1食分が21gと推奨しており、これは付属スプーンすりきり3杯分になります。これを水で溶かして飲むと大豆イソフラボン66mgが摂れる訳ですね。

大豆イソフラボンとイソフラボンアグリコンの違いに注意

大豆イソフラボンについて調べる時、「大豆イソフラボン」「大豆イソフラボンアグリゴン」の違いに注意して下さい。両者の違いをざっくり言うと、大豆イソフラボンから糖部分が分離されたものを大豆イソフラボンアグリゴンと呼びます。

食品中の大豆イソフラボンは、ほとんどの場合糖質がくっついた「大豆イソフラボン配糖体」として存在していますが、食べて消化されると糖が分離されて「大豆イソフラボンアグリゴン」として腸から吸収されます。

食品安全委員会のHPで、大豆イソフラボンと大豆イソフラボンアグリゴンの換算方法について書かれているので、そのまま引用します。

大豆イソフラボン配糖体から、大豆イソフラボンアグリコンに換算する場合、配糖体とアグリコンとの分子量の比から求めることができます。個々の食品に含まれる3種類の大豆イソフラボンアグリコンの量は分析しなければわからないため、「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」(案)中では、原則として、3種類のアグリコン中一番エストロゲン活性の高いゲニステインの換算値(約0.625)を用いて換算しております。

(例)大豆イソフラボン配糖体10mg×0.625 =大豆イソフラボンアグリコンとして 6.25mg
引用:食品安全委員会

厚生労働省は大豆イソフラボンアグリゴンの摂取上限量を定めていますが、この数値は「大豆イソフラボンアグリゴンとして」です。
ザバスのソイプロテイン100には大豆イソフラボンが66mg含まれているため、これを大豆イソフラボンアグリゴンに換算すると以下の通り

66mg×0.625=41.25mg

ソイプロテイン100一食分の大豆イソフラボンアグリゴンは、41,25mgになります。

大豆は100g中に大豆イソフラボンアグリゴンを140mgほど含むので、大豆20gなら大豆イソフラボンアグリゴンは28mg。ソイプロテイン100は21g中に41mgですから、ソイプロテインにすることで大豆イソフラボンは約2倍に濃縮されている事になります。



厚生労働省の大豆イソフラボンアグリゴン摂取上限量

厚生労働省は、大豆イソフラボンアグリゴンに1日の摂取上限量を定めています。

大豆イソフラボンアグリゴン
1日の摂取上限量
70~75mg
食事以外で特定保健用食品での上乗せ摂取上限量 30mg

参照:厚生労働省

ソイプロテインで大豆イソフラボンを摂取しても問題ない?

表を見ると、普通の食事以外での大豆イソフラボンアグリゴンの上乗せ摂取上限量は30mgとされています。ソイプロテイン1杯で41mgですから、超えてしまっていますね。これに対してのザバスの回答は以下の通りでした。

ソイプロテインは特定保健食品でもサプリメントでもなく日常的な大豆摂取と捉えるべきで、常用しても特に危険性はありません。

私個人としてはソイプロテインはサプリメントの一種だと思いますが、特定保健用食事で無いことは確かです。とにかくソイプロテインは「上乗せ摂取」には当たらず、食事での摂取と同じと考えれば良いとのこと。

そもそも厚生労働省が発表している摂取上限量も、超えたら即危険ではなく、毎日上限以上を長期間摂取したら問題が出る可能性がある程度の、非常に慎重な基準なのです。

大豆イソフラボンアグリコンの一日摂取目安量の上限値、70~75mg/日は、この量を毎日欠かさず長期間摂取する場合の平均値としての上限値であること、また、大豆食品からの摂取量がこの上限値超えることにより、直ちに、健康被害に結びつくというものではないことを強調しておく。
引用:食品安全委員会

ソイプロテイン

イソフラボン過剰摂取で副作用ってあるのか疑問の声も

そもそも大豆イソフラボンの摂取上限量が設定されたのは、2003年~2004年ころの「イソフラボンブーム」をキッカケとしています。マスコミがイソフラボンの健康効果を盛んに取り上げ、明らかに配合量が多すぎるイソフラボンサプリが登場してきたことから、食品安全委員会が問題視した訳です。

そこで海外の研究などから、更年期の女性がイソフラボンを過剰摂取すると乳がんの危険性が高まるなどの報告があったため、食品安全委員会が「1日の摂取量75mg」、「上乗せ摂取量30mg」の基準を発表しました。

しかしこの基準自体も、散々イソフラボンブームを煽ってきたマスコミが、今度は「イソフラボンの危険性」を過剰に煽った世論に押されて強引に設定したものであるため、専門家からは「基準値が低すぎる」など多くの批判が寄せられています。

例えば「1日75mg」の根拠は、大豆を食べる文化のないイタリア人女性に1日150mgを5年間摂取させたら子宮内膜増殖症が有意に増えたという論文1つだけを根拠にし、「念の為半分の75mg」と決めただけなのです。
参照:フジッコ

昔から大豆を食べる文化の日本人では、大豆の過剰摂取による健康被害の情報が圧倒的に少ない為、世界中の論文を探し回って「大豆イソフラボンのリスク」を強引に設定したようです。

食品安全委員会としては「イソフラボンはヤバい」世論が盛り上がりすぎて、何とか上限値を設定しないと収まらない情勢だったのでしょう。散々イソフラボンブームを煽った挙げ句に、手のひら返してイソフラボンの危険性を煽りまくったマスコミの無責任さがよく分かる事例ですね。

個人的にもソイプロテインの飲み過ぎで悪いことが起きた話なんて聞いたことが無いですし、大豆には健康効果も山程あるので、ソイプロテインは全く心配なく飲んで問題ないと思っています。

女性も男性も安心してソイプロテインを飲もう

  • ソイプロテインのイソフラボン量は生の大豆より多い
  • イソフラボンの摂取上限量は厳しすぎるので超えても心配ない
  • ソイプロテインにはイソフラボン以外にも栄養豊富なので安心して飲んで大丈夫

ソイプロテインの大豆イソフラボン含有量について調べてきました。ザバスのソイプロテイン100では1食(21g)あたり66mg(アグリゴンとしては41mg)とわかり、他のソイプロテインでも大差ないと思われます。

サプリとしての上乗せ摂取量は超えることになりますが、そもそも摂取上限量の基準自体が根拠が薄い上に厳しすぎるものなので、あまり心配する必要はありません。

ソイプロテインには大豆イソフラボン以外にも、血圧を下げるレシチンや各種ビタミンなど有益な栄養素がたくさん入っていますので、明らかにメリットの方が上回ります。男性も女性も、あまり心配せずソイプロテインでしっかり栄養補給しましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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管理人サファリ
村上 哲也
【保有資格】
加圧トレーナー
認定ダイエットインストラクター
医薬品登録販売者
健康管理士一般指導員
健康管理能力検定一級

平塚の加圧トレーニング専門ジム
「ダイエットsafari」代表トレーナー
「safari」とは「未知への探求」という意味ですが、人体って今でも未知の事だらけ。
科学的根拠はもちろん大事ですが、まだまだ科学でもわからない未知の「体感」「経験」なども大事にしたいと思っています。

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