こんにちは。
日本ニュートリション協会公認サプリメントアドバイザーのサファリ(@diet_safari)です。
「鉄分」は、世界三大欠乏栄養素のひとつと言われています。
慢性的に不足している人が多い栄養素という意味です。
ちなみに、残りの2つは「ビタミンA」と「ヨウ素」ですが、日本人は海苔を食べるのでヨウ素は不足しません。
ビタミンAも日本人の食生活なら不足することは少ないですが、発展途上国などではビタミンA不足による子どもの失明が大きな問題になっています。
さて、日本で最も問題なのは「鉄分」の不足です。
特に、女性の鉄分不足は深刻。
月経によって月に1回大量の鉄を失うのに、それを補うどころか最低限の摂取目安量にさえ達していない人が大半です。
鉄分は、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの材料になるので、酸素の消費量が多い人ほど不足しがちになります。
日本の女性アスリートの約半数は、貧血もしくは貧血予備軍(※)と言われており、こんな状態でいい成績など残せるはずがありません。
※鈴木志保子『スポーツ栄養学』ベースボール・マガジン社
アメリカ人のように牛肉の塊を毎日食べるような習慣の無い日本では、食事によって鉄分を十分摂取するのは簡単ではありません。
しかし、毎日の調理にある工夫をするだけで、鉄分の摂取量を劇的に増やすことが出来ます。
それが、「鉄瓶」「鉄鍋」です。
これによって、普段と何ら変わらない食生活をしていても、鉄鍋を使っていない時と比べて大幅に鉄分摂取量を増やせるのです。
もちろん、我が家でも鉄鍋・鉄瓶は毎日使っています。
鉄分補給におすすめの、鉄瓶・鉄鍋を紹介したいと思います。
【目次】
意外と多い・鉄瓶・鉄鍋のバリエーション
鉄分補給に使える鉄製の鍋やヤカンは、意外とバリエーションが豊富です。
我が家で数年間使い込んだ、便利なアイテムを順番に紹介して行きます。
鉄瓶・南部鉄瓶 算玉型アラレ黒 1.5L
先日の『ためしてガッテン』でも、鉄瓶による鉄分補給の有効性が紹介されていました。
毎日お茶を飲む方は、ヤカンを鉄製に変えるだけで手軽に鉄分が摂れます。
我が家では毎日鉄瓶でお湯を沸かしてお茶やインスタント味噌汁などを頂いています。
まず、ステンレスと違って鉄は錆びます。錆びさせない最大のポイントは、熱いうちに水気を飛ばすこと。
お湯が湧いたら、使わずに余った分のお湯はそのままにせず魔法瓶などに移してしまいます。
鉄瓶は蓄熱力が高いので、火を止めたあともしばらく熱いまま。その間に水をすべて出して、残った水気は余熱で蒸発させてしまいます。
そしてもう一つのポイントは、中を洗剤で洗わないこと。
鉄瓶を使っていると、次第に中に赤や白の斑点が浮き出てきます。
これは錆ではなく、水に含まれるカルシウムなどのミネラルが結晶化したものです。
これも身体に有益なものなので、洗い落とさないようにしましょう。
中華鍋
中華鍋は、その名の通り中華料理には欠かせない鉄製の鍋です。
鉄の蓄熱力の高さ、金属製の中華お玉でガンガン調理しても平気なタフさが魅力。
中華鍋で作るチャーハン、青椒肉絲、ホイコーローなどを知ってしまったら、もう平らなフライパンで炒めものなんて出来なくなります(笑)
なお、中華鍋にはフライパンのように片側に取っ手が付いた「北京鍋」と、両側に持ち手が付いた「広東鍋」があります。
経験から言って、30cmまでは北京鍋。33cm以上は広東鍋のほうが使いやすいです。
33cmの広東鍋なら、チャーハン3人分くらいまでは一気に作れますので、ご家族の人数に合せてお選びください。
中華料理は油を大量に使うものが多いですが、その後も洗剤を使わず水で流しながらタワシでこするだけです。
「それで汚くないの?」と最初は思うでしょうが、大丈夫です。汚れはほぼ落ちます。
鉄板には小さな孔穴が無数にあり、そこに油が染み込んでコーティングされていきます。
洗剤で洗うとこのコーティングが落ちてリセットされてしまうので、なるべく洗剤は使わないでください。
ロッジ スキレット9インチ
スキレットとは、分厚い鉄板をつかったフライパンです。
「LODGE(ロッジ)」はアメリカの伝統あるメーカーで、スキレットやダッチオーブンならロッジを選んでおけば間違いありません。
非常に蓄熱力の高い分厚い鋳鉄は、もちろん鉄分補給にも有効です。
しかし、その真価を発揮するのは「ステーキ」と「餃子」です。
ロッジのスキレットには、これまた極厚の鋳鉄で出来たフタが付属します。
この強力なフタによって熱と水蒸気を閉じ込め、食材の中までしっかりと火を通しジューシーさも保つ。
いつものフライパンをスキレットに変えるだけで、自分が料理うまくなったかのように錯覚しますよ(笑)
タワシで汚れを落としたら、布巾で水気を拭き取ってから軽く火にかけて残った水分も蒸発させます。
スキレットの最大のデメリットは「重い」ことで、ロッジの9インチは本体とフタを合せて3kgを超えます。
女性には大変な重さかも知れませんが、基本的に調理中は手を触れず菜ばしやターナーで突っつくだけです。
くれぐれも落下には注意してください。
サウスフィールド ダッチオーブン10インチ
ダッチオーブンとは、スキレットと同じく分厚い鋳鉄で作った鍋です。
スキレットがフライパンのように浅いのに対し、ダッチオーブンは深さがあって鍋として使えます。
もともとスキレットもダッチオーブンもキャンプ用に買いましたが、キッチンでも大活躍しています。
鋳鉄の蓄熱力と、重い蓋による密閉力を活かしてカレー、肉じゃが、シチュー、麻婆豆腐など何でも美味しく作れます。
それでいて鉄分補給もできちゃう最強の鍋です。
近年、ストウブやル・クルーゼのような重たい鍋が流行っていますよね。
あれもダッチオーブンと同じで、分厚い鋳鉄製ですが、ホーローによってコーティングされています。
料理が美味しく出来るのは確かですが、ホーローコーティングされているため鉄分補給は出来ません。
ダッチオーブンは、コーティングされていない分錆びないように気を使う必要がありますが、値段的にもはるかに安く、鉄分が取れるのだから個人的にはダッチのほうが良いと思っています。
ただし、ダッチオーブンはスキレットや中華鍋よりもさらに重いため、落下には注意が必要です。
また、金属製の弦の部分も非常に熱くなるので素手では持てません。
フタと合せて、専用のリフターが付属しているものを選ぶと便利です。
ユニフレーム ちびパン
ユニフレームのちびパンは、キャンパーなら知らぬものはいないおしゃれアイテムのひとつ。
直径16cmのこぶりな鉄製フライパンに小さな持ち手が付いており、調理したまま食卓に出せるお皿の役割も兼ねています。
小さいとはいえ鉄製なので蓄熱力が高く、鉄分も摂れます。
このちびパンで作る目玉焼きは、サファリの朝食メニューの7割を占めるテッパンメニューです。鉄板だけに。
料理がアツアツのまま冷めないし、洗い物も減らせるという優れもの。
コストも安いので、家族の人数分持っている人も多いです。
その他には、取手の部分もかなり熱くなるため、食卓に出すときには注意が必要です。
ちびパンは工夫次第で無限のレシピがあるので、ぜひ検索してみてください。
鉄瓶・鉄鍋による鉄分補給は科学的にも証明済み
鉄瓶や鉄鍋で料理をしただけで、本当に鉄分が摂れるの?と疑問な方もいるでしょうが、ご安心を。
鉄鍋による調理で鉄分補給になることは、科学的にも証明済みです。
鉄分は、貧血の予防に不可欠です。
貧血の影響は単に立ちくらみとか息切れとかだけではなく、脳のも影響してネガティブ思考やうつ傾向にもなると言われています。
岩手のおばあちゃん達が長生きなのも、南部鉄瓶で淹れたお茶を飲んでいるからという説もあります。
普段の料理に劇的な変化をもたらす鉄鍋・鉄瓶を、ぜひ体感してください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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