沖縄特産の塩である「雪塩」や「ぬちまーす」について、健康効果などを解説しました。
普通の塩との違いを理解すれば、これからスーパーで塩を買うときも選ぶ視点が劇的に変わります。
通と思われる渋いお土産として、ぜひ雪塩やぬちまーすをもっと知って下さい!
・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
・健康管理士一般指導員
健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
【目次】
沖縄の特産品【塩】は絶対にチェックしよう
沖縄のお土産といえば何でしょうか?
ちんすこう?
紅芋タルト?
いやいや、そんな99%の人に飽きられているお菓子より、沖縄の特産といえば【塩】です。
塩こそ、海に囲まれた日本ではどこにでもありそうですが、沖縄には日本有数の特産といえる塩を製造している業者が複数あるんです。
島の小さな塩工場で、日本中から注文が入る沖縄特産の塩といえば、宮古島の「雪塩」と宮城島の「ぬちまーす」が有名ですね。
雪塩
宮古島の最北端に位置する小さな工場で作られており、宮古島のお土産として大人気の塩。
250gで1,200円ほどとなるため日常使いには少し高いですが、健康に美容にダイエットにと、全国から注文が殺到しているそうです。
ぬちまーす
沖縄本島から橋で繋がる宮城島の工場で、日本では希少となった天日製法で作られています。
一度舐めてみればカルチャーショックを受けるレベルに美味しい塩で、おにぎりや漬物など塩の味をダイレクトに感じる食品が一気に変わる奇跡の調味料です。
雪塩やぬちまーすは他の塩と何が違うか
一言で言えば、塩分の純度が低くミネラル含有量が多いのです。
どんな塩でも海水から作られますが、当然ながら海水には塩だけでなく様々なミネラルが溶け込んでいます。
この塩以外のミネラルは「にがり」と呼ばれ、塩に混ざると苦くて味を落とすもの。
しかし雪塩もぬちまーすも、独自の特許技術により「にがりを苦くさせない」事に成功しており、塩のまろやかな味を引き立てたまま多量のミネラルを含有することに成功しているのです。
塩分が少なく圧倒的なミネラル量
スーパーに並んでいる塩の栄養成分表示を見て頂ければわかりますが、一般的な塩は100g中の食塩相当量が96g~99gです。
食塩相当量が多く、塩の純度が高い塩ほど簡単に大量生産できるので、価格は安くなります。
スーパーで一番安い塩を見てもられば、食塩相当量は99%であることがわかるはず。
これに対して、雪塩やぬちまーすは100g中の食塩相当量が73g程度と非常に低い。
残りの27%は塩以外のミネラルです。
塩は本来ミネラルを豊富に含むもの
最近では猫も杓子も「減塩こそ正義」と言わんばかりですが、塩は人間にとって不可欠な栄養素です。
昔は塩といえば海水を蒸発させる以外に製法はありませんでしたが、現代では海水から塩化ナトリウムのみを抽出するイオン膜製法が主流になっています。
こういう純度の高い塩を摂りすぎるからミネラルのバランスが崩れるのであって、ミネラルをたっぷり含んだ塩ならバランスを崩して塩分過多になることは無いのです。
メリット
- 塩分過多になりにくい
- 必須ミネラルが摂れる
- 美肌
- デトックス
- むくみ予防
- 高血圧対策
「塩のせい」と言われるほとんどのデメリットを解消できます。
むくみ、高血圧などは「塩」が悪いのではなく、「純度の高すぎる塩」が悪いのです。
日常の食事欠かせない塩に、ミネラルたっぷりの雪塩などを加えることで、むしろ高血圧は解消することの方が多いですね。
そして何より、雪塩もぬちまーすもまろやかで本当に美味しいですよ。
正直言って、ただの塩むすびで感動できるレベルです。
デメリット
- 価格が高い
- 塩気が少ない
仕方ないですが、高いです。
塩250gで1,000円超えは、さすがに日常使いできるレベルじゃないんですよねー
ここぞというときの、ぜいたくに使用しましょう。
加えてもう一つ、日常使いには向かない理由が「しょっぱさが少ない」こと。
食塩相当量が70%しか無いのですから、当然しょっぱさも70%です。
普通の塩の感覚で料理に使うと、塩気が足りないことに気がつくでしょう。
その結果塩の使用量が増えてしまうので、コスパ的にも塩分量的にもよろしくありません。
そういう意味でも雪塩やぬちまーすは日常の料理には向かず、塩むすびや漬物、お酒のアテなどが適しています。
雪塩もぬちまーすも高い!日常使いしやすい安くて良い塩の見分け方
雪塩やぬちまーすは価格面や塩気の面で日常の料理には使いづらいので、もっと安い塩で良い塩を見分ける簡単な方法を紹介します。
普段スーパーで塩を買う時、ここを意識してもらうだけであなたの健康指数は劇的に向上します。
栄養成分表示の「食塩相当量」をチェックする
スーパーに並んでいる塩をひっくり返し、裏側の「栄養成分表示」を見て下さい。
- エネルギー
- タンパク質
- 脂肪
- 炭水化物
- 食塩相当量
との表示が必ずあるはずです。
この「食塩相当量」が100g中の塩を表しており、例えば食塩相当量が95gなら(100-95)で残りの5gが塩以外のミネラルという事になります。
この「塩以外のミネラル」が多い塩ほど、良い塩であると考えましょう。
食塩相当量90g前後を選ぼう
スーパーで売っている塩であれば、食塩相当量が90前後であることを目安としましょう。
今日買う塩が安かったって、そのツケは数十年後に膨大な医療費となって襲いかかってきます。
おすすめで言えば、味の素の「瀬戸のほんじお」
食塩相当量は100g中89.7gで、90を切っています。
残りの10.3gがカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルで、味もしっかりしていて美味しいですよ。
1kgで300円程度ですから、家計にも優しいですよね。
いい塩ならどんどん摂っていい
最近の風潮である「とにかく減塩こそ正義」は、大きな間違いです。
塩が悪いのではなく、現代の純度が高すぎる塩が悪いのです。
昔ながらのミネラルたっぷりな塩を摂りましょう。
日本人は海から産まれた民族であり、塩とともに生きてきたのです。
味噌、醤油、漬物、日干し、塩漬けなど、日本人の生活に塩は欠かせないもの。
必要なミネラルは、塩から摂るのが日本人です。
そのバランスを保ったまま、ナトリウムもカリウムもマグネシウムもしっかり摂る。
これが健康と美容への近道ですね。
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