朝の微熱が続くのは女性の「隠れ貧血」だった話

朝の微熱が続くのは女性の「隠れ貧血」だった話
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朝起きると微熱でだるい状態が数カ月間続いていた女性が、実は「隠れ貧血」だったという事例を紹介します。

隠れ貧血は一般的な血液検査ではわからず、朝方の微熱や倦怠感などとして表れてきます。

特に閉経前の女性に起こりやすい症状ということで、対処法とともに解説します!

執筆者サファリ・日本ニュートリション協会公認サプリメントアドバイザー

ざっくり結論から30歳女性が朝の微熱が続くことに悩んでいましたが、血液検査でも原因不明。
「隠れ貧血」を疑って、フェリチン値も改めて検査したらビンゴ!
貧血対策で「葉酸・ビタミンC入り鉄サプリ」を飲んだところ、見事に解決しました。
この内容について、記事で詳しく解説します。

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朝方の微熱が続く。病院でも原因不明

微熱の体温計

筆者のパートナー(30歳女性)が、数カ月間続く「朝の微熱」に悩まされていました。

朝起きると、熱っぽい(37.2度前後)だるい
風邪でもないので、そのまま出勤すると、昼過ぎには調子が良くなってきて熱も下がる。

この状態が数カ月間続いており、病院に行って検査をしても原因不明。
どうしたものかと悩んでいました。

私も色々と文献を調べましたが、病院で行った血液検査の項目で気になる点があったので、再検査をしてもらいました。

詳細な血液検査で「隠れ貧血」だと判明

貧血の女性

血液検査の結果、数カ月間続いた朝の微熱の原因は「隠れ貧血」だと判明しました。

貧血で微熱が続くのはよくあることで、特に月経のある女性には多い症状だと言うことです。
今回は「隠れ貧血」ですから、通常の血液検査では判明せず、再検査でわかりました。
詳しく解説します。

隠れ貧血とは

「隠れ貧血」とは、通常の血液検査ではわかりずらい、貯蔵鉄の減少による貧血のこと。

一般的に、貧血の検査では以下の項目がチェックされます。

貧血検査の項目

  • 赤血球数:酸素を運ぶ赤血球の数
  • ヘモグロビン:赤血球を構成するヘモグロビンの濃度
  • ヘマトクリット:血液中に占める赤血球の割合

これらの項目は、酸素の運搬を担う赤血球の状態をチェックするものです。

赤血球はヘモグロビンで出来ており、ヘモグロビンは鉄分で出来ているので、鉄分が不足すると貧血になります。

ただし、体内の鉄分には「機能鉄」「貯蔵鉄」がある事はあまり知られていません。

機能鉄と貯蔵鉄について

鉄分は、酸素を運ぶ赤血球の材料になりますから、鉄分の不足=酸素の不足に直結し、身体にとっては非常に重大です。

このため人間の身体は、取り入れた鉄分を「機能鉄」「貯蔵鉄」に分けて、実際に利用されている機能鉄が不足しないようにしているのです。

鉄分の摂取量が減ってくると、まずは貯蔵鉄が切り崩されて機能鉄の濃度が維持されます。

しかし、最近の研究では貯蔵鉄が減り始めた段階で貧血の症状が出始めることがわかっています。
「朝の微熱が続く」のも、その症状の一つだったと言うわけです。

隠れ貧血の仕組み

貯蔵鉄「フェリチン」を検査してもらおう

一般的な貧血検査では、「機能鉄」に関する項目しかチェックされないため、貯蔵鉄の不足による貧血症状は見逃してしまいます。

もし貧血が疑われるようなら、貯蔵鉄の状態を示す「フェリチン」もチェックしてもらいましょう。
フェリチンは、タンパク質の一種で、体内の貯蔵鉄の増減を反映する数値です。

私は医者に「フェリチンも検査して下さい」と頼んで調べてもらいました。
大体の病院では対応してもらえると思います。

実際にパートナーの場合、フェリチン「11ng/ml」ほどしかなく、隠れ貧血の可能性が高いという診断になりました。
閉経前の女性の場合、フェリチン基準値は「10ng~80ng/ml」だそうです。
参照:プライマリ・ケア

ただし、10ngでも相当少ないので症状が出る場合があります。
「元気を保つには、最低でも40ngは欲しい」というのが主治医の見解でした。

隠れ貧血の主な症状

  • 朝起きるのが辛い・微熱
  • 手足がいつも冷えている
  • 疲れやすい、息が切れやすい
  • 頭痛、だるさが続く
  • イライラ、ネガティブ思考になりやすい
  • アザが出来やすい

参照: トマト内科 糖尿病 高血圧 甲状腺クリニック 

朝に微熱・隠れ貧血の対処法

隠れ貧血対策サプリ

朝の微熱の原因は隠れ貧血とわかったため、私達が行った対処法を紹介します。

対処法は簡単で、貧血なのだから「鉄分補給」です。

ただし、病院で処方される「鉄剤」は、本当にただの鉄のみしか入っていないので、胸焼けや便秘になる方が多いです。
経験上、特に女性は鉄剤で便秘になりやすいので、市販のサプリのほうが飲みやすいです。

葉酸・ビタミンC入りヘム鉄サプリ

市販の鉄サプリは、吸収率の高い「ヘム鉄」に加えて、他のサポート成分が入っているものの方が良いです。
特に有効なのが「ビタミンC」「葉酸」です。

  • ビタミンC:鉄の吸収を助ける
  • 葉酸:赤血球の合成に関わる

「葉酸」はビタミンB群の一種で、様々な面で女性の健康に欠かせない栄養素です。
葉酸には「造血ビタミン」という別名があるほど、赤血球の合成には重要。

吸収率の高いヘム鉄に加えて、吸収を助けるビタミンC、赤血球を作る葉酸と合わせて摂ればバッチリですね。

私が選んだのはこちらのサプリです。
ヘム鉄に加えて、葉酸とビタミンC、ビタミンEなどを加えて1日あたり22円という抜群のコスパも魅力ですね。

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食後のお茶・コーヒーは控える

貧血が疑われる場合で、食後にお茶やコーヒーを飲む習慣がある人は、控えてみて下さい。

緑茶、コーヒーなどに多く含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げる成分です。

せっかく鉄分の多い食事を意識しても、食後すぐに緑茶やコーヒーを飲んでしまっては帳消しになることも。
緑茶やコーヒーを飲むなら、食後30分以上開けるようにしてください。

結果:鉄分を意識してから朝方の微熱も解消

  • 朝の微熱の原因は隠れ貧血だった
  • 血液検査ではフェリチンを調べてもらう
  • 鉄サプリは葉酸とビタミンCが入っているものを

血液検査で隠れ貧血が判明して以来、鉄サプリを飲むことと、と食後のお茶を辞めることを続けた結果、1ヶ月ほどで朝の微熱はほぼ無くなりました。

朝から快調になったようで、上機嫌の様子です。

今回は身近な事例として紹介しましたが、もちろん読者さんの微熱の原因が隠れ貧血とは限りませんので、病院でよく相談するようにしてみてください。

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管理人プロフィール

管理人サファリ
村上 哲也
ペンネーム:サファリ
【保有資格】
認定ダイエットインストラクター
医薬品登録販売者
健康管理士一般指導員
公認サプリメントアドバイザー
健康管理能力検定一級

筋トレと栄養学にハマる神奈川県在住。
「safari」とは「未知への探求」という意味ですが、人体って今でも未知の事だらけ。
科学的根拠はもちろん大事ですが、まだまだ科学でもわからない未知の「体感」「経験」なども大事にしたいと思っています。

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