
信じられない!
高脂質ダイエットのやり方と効果を解説しよう。


「高脂質ダイエット」のやり方と効果を、専門家が解説します。
ベーコン、チーズ、卵、生クリーム、、
脂肪の多いものばかりを食べ続けることで、みるみる痩せて健康になる。
一見信じられませんが、高脂質ダイエットはたしかな医学的根拠に基づいたものであり、理屈的にも筋が通っています。
どんなに食事制限を頑張っても運動しても、中々痩せられないのは理由があります。
今までのダイエットの常識を覆す高脂質ダイエットについて、この記事で理解が深まれば幸いです!
- 高脂質ダイエットのやり方
- 高脂質ダイエットで痩せる理由
- 高脂質ダイエットの不安に対する回答
高脂質ダイエットのやり方
高脂質ダイエットのやり方はとてもシンプルです。
基本になるのは以下の3つ。
- 糖質は厳しく制限
- 良質な脂肪をたくさん食べる
- 悪い脂肪は避ける
順番に説明します。
糖質は厳しく制限
- 白米
- パン
- パスタ
- イモ類
- 砂糖
- その他糖質の多い野菜(とうもろこし、かぼちゃ)
高脂質ダイエットでは、厳格な糖質制限が基本になります。
糖を断って、脂肪を燃やしやすい身体になるのが目的。
- 最初の2週間:1日50g以下
- それ以降:1日50g~100g
良質な脂肪をたくさん食べる
- サーモン・サバ・イワシ
- 脂肪の多い牛肉・豚肉・鶏肉
- アボカド
- バター
- 卵
- 牛乳・生クリーム
- マカダミアナッツ・ココナッツ
- MCTオイル
- オリーブオイル
これらであれば、ほぼ無制限にどんどん食べて大丈夫。
とはいえ、牛肉のポンドステーキを毎日食べたり、生クリームを1リットルも飲む人は少ないはず。
結局、主食(炭水化物)を食べなければ食べる量は自然に制限されていきます。
悪い脂肪は避ける
- トランス脂肪酸(マーガリン・シーズニング)
- オメガ6脂肪酸(ごま油・サラダ油)
脂肪と名がついていても、トランス脂肪酸は絶対に避けましょう。
もともとはバターの安価な代替品として開発され、サラダ油に水素を添加して個体化したのがマーガリン。
そこに大量に含まれるトランス脂肪酸は、本来自然界には存在しなかった人工の脂質であるため、人間の身体では代謝することが出来ません。

他にも、サラダ油やごま油のようなシードオイルには、炎症成分である「オメガ6」が多いため、なるべく減らしましょう。
ただし、オメガ6とオメガ3のバランスが問題であって、オメガ6自体が毒というわけではないので、オメガ6は減らしつつオメガ3をサプリなどで補っていれば、そこまで神経質になる必要はありません。
高脂質ダイエットで痩せる理由
人間は本来、脂肪を燃やしてエネルギー源にすることが出来る。
しかし、糖質という強力なエネルギー源を知ってしまったために、糖質を優先して脂肪を燃やしにくい身体になってしまった。
だから糖質を断つことで、本来の脂肪を燃やす機能を取り戻し、体脂肪がドンドン燃える体質になる。
さらに、糖質に由来する様々な病気も予防できる。
『高脂質食ダイエット』グラント・ピーターセン著 きずな出版
どうして脂質を沢山食べる必要があるのか?
一般的に「糖質制限の副作用」として言われている症状は、ほとんどが「糖質不足」によるものではなく「カロリー不足」によるものである。
糖質制限では、糖質(1k:4kcal)の代わりにタンパク質(1g:4kcal)をたくさん食べるように推奨されるが、多くの人は肉ばっかりそんなに食べられないため、結果的にカロリー制限にもなってしまい、カロリー不足による様々な症状が起こる
- 集中力低下・イライラ
- 筋力低下
- 肌荒れ
- 抜け毛
繰り返しになるが、これらは「糖質不足」ではなく「カロリー不足」による症状。
糖質を断つ代わりに、エネルギー効率の高い脂質(1g:9kcal)をたくさん取ることでカロリー不足を予防し、極端なダイエットによる副作用を防ぐことが出来る。
その前に、脂質は健康な身体を作る上で欠かせない栄養素である。
高脂質ダイエットへの不安に対する回答
高脂質ダイエットでは、「脂質」を最優先して食事メニューを決めます。
脂肪というと「取り過ぎは身体に悪い」というイメージが強く、不安も多いですよね。
高脂質ダイエットの様々な不安に対して、科学的根拠に基づき回答していきます!

2015年、日本とアメリカ両国でほぼ同時期に「コレステロールの摂取上限量」が撤廃されました。
撤廃の理由は「コレステロールは食事で摂る量より体内で合成される量のほうがよっぽど多いので、摂取量を制限してもあまり意味がない」事が分かったからです。
そもそもコレステロールは細胞膜やホルモンの材料として不可欠なものであり、人間の身体には食事でのコレステロール摂取量が多ければ体内での合成量を減らし、摂取量が少なければ合成量を増やす調整機能が備わっています。
結局の所、コレステロールによって動脈硬化などの弊害が現れるのは、糖質も含めたカロリー過剰によるものです。

動物性脂肪(飽和脂肪酸)の取り過ぎが動脈硬化などの健康被害と関係している科学的根拠はありません。
繰り返しになりますが、肥満や生活習慣病の原因は「脂肪そのもの」ではなく、「脂肪と糖質の組み合わせによるカロリー過剰」です。
脂質は糖質と組み合わさると凶悪なカロリー爆弾になりますが、脂質単体であれば有用なものです。
糖質をカットした上での高脂質食はダイエットや健康にプラス作用です。

典型的な糖質依存症です。
これを機に「断糖」できれば、自分でも不思議なほどに甘いものを欲しなくなります。
辞めてみて、はじめて自覚、依存症

糖質を摂らなくても、脂質とタンパク質を十分に摂れていればケトン体と糖新生により十分なエネルギーを確保できます。
人間以外の肉食動物はみんなそうやって生きています。
人間もつい最近までは同じでした。それを思い出すだけです。

どこの国の栄養摂取基準を調べても、共通することがあります。
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- ビタミン
- ミネラル
このうち、炭水化物だけは最低摂取量が設定されていません。
つまり、ゼロにしても問題ないのです。
しかし様々な政治的意図(日本は米が売れねば困る。アメリカは砂糖が売れねば困る)などにより、炭水化物も重要というイメージが刷り込まれているだけです。
炭水化物は食べてはいけない毒とまでは言いませんが、他の重要な栄養素に比べれば遥かに「減らす余地が大きい」栄養素です。
高脂質ダイエットのメリット
高脂質ダイエットのメリットについて、より詳しく説明します。
結論から言うと、高脂質ダイエットのメリットは以下の4つです。
- 血糖値が安定する
- 空腹感を感じにくい
- 脂肪が燃えやすい体質になる
- 糖質に由来する病気を予防できる
血糖値が安定する
高脂質ダイエットでは、糖質を摂らずタンパク質も最優先ではないため、食事による血糖値の急上昇が起こりません。
脂質は血糖値を高めず、インスリンの分泌も促さないため、常に血糖値が安定し食後の眠気や集中力低下を感じにくくなります。
空腹感を感じにくい
血糖値が安定すると、空腹感も感じにくくなります。
人間の身体は、血糖値が下がっていくときに空腹感を感じるように出来ているため、そもそも血糖値を上げない高脂質ダイエットでは空腹感に悩まされることが無くなります。
そもそも脂質は糖質よりも消化にかかる時間が圧倒的に長いため、腹持ちがいい食材なのです。
脂肪が燃えやすい体質になる
人間は、糖質が無ければ脂肪を燃やしてエネルギーを確保するようになります。
糖質過剰の食生活では、糖質ばかりが優先して燃焼してしまい、脂肪は燃えずにまるまる体脂肪として蓄積されるばかり。
糖質を断って脂肪を燃やす機能を目覚めさせることで、生きているだけで脂肪が燃えるようになっていくのです。
糖に由来する病気が起こりにくい
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 虫歯
- 歯周病
これらは、人間が炭水化物(糖質)を食べるようになってから出現した病気です。
糖質を断つことで、糖質由来の病気を予防できるのも高脂質ダイエットのメリットです。
高脂質ダイエットで体脂肪を燃やそう
- 糖質を断つことで脂肪を燃やす機能を呼び覚ます
- 糖質と組み合わせなければ脂質は身体にいいもの
- 良質な脂肪はお腹いっぱい食べても痩せる
- 血糖値が安定して空腹感にも悩まない
高脂質ダイエットは、人類の偉大な発明でもある「炭水化物」を断つことで、脂肪を燃やして生きる本来の機能を呼び覚ますものです。
個人的にやってみた感想でもありますが、厳密にやらなくても短期間でも効果あり。
「脂肪は悪者」だと思いこんでいたイメージを覆し、高脂質こそが痩せる。
今までの常識に捕らわれず、医学的根拠に基づいたダイエットをしてみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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