こんにちは。
日本ニュートリション協会公認サプリメントアドバイザーのサファリ(@diet_safari)です。
サプリの新商品について見ていたら「ビフィスリム菌」なるものを目にしました。
最近、腸内環境系のサプリは沢山発売されており、大体が「乳酸菌○個配合!」「ビフィズス菌○個配合!」となっていますが、「ビフィスリム菌」は初見。
これは一体何だ?と思って調べてみたビフィスリム菌の効果などについてまとめます。
【目次】
ビフィスリム菌は加熱処理したビフィズス菌
ビフィスリム菌とは、一言で言うと「加熱処理したビフィズス菌」だと言うことです。
ただ加熱して死んだビフィズス菌では何の意味もありませんが、日本の株式会社キティーという会社の独自技術により、加熱処理によってビフィズス菌の活性を高める工夫がなされているそうです。
これはどういう事かというと、加熱して死んでしまった以上、サプリに配合されたビフィスリム菌が腸内で活き活きするとは考えられません。
ビフィスリム菌は、既に腸内に住んでいるビフィズス菌のエサとなって活性を高める効果があるという事だと思います。
つまり、ビフィスリム菌は「菌」という名前ですがプレバイオティクスに分類されるサプリ原料なんですね。
プレバイオティクスとは?
プレバイオティクスとは、人間の腸内細菌の有益な栄養源となって増殖を促進するものの事を言います。
厳密には、プレバイオティクスには以下の4つを満たすものという定義があります。
②大腸に共生する有益な細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進する
③大腸の腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持する
④人の健康の増進維持に役立つ
消化管上部とは、食道から胃までの事です。
唾液や胃酸によって分解されてしまっては腸に届きません。
腸に届いて、腸に住んでいる善玉菌の餌となり、善玉菌を増やして腸内環境を良くするものがプレバイオティクスです。
プロバイオティクスは、腸内環境を良くする細菌のこと。
代表的なものは乳酸菌とビフィズス菌ですね。
ビフィズス菌は、生きて腸まで届くように加工されたサプリメントであればプロバイオティクスですが、
加熱処理されて、腸内の栄養源であるビフィスリム菌になったらプレバイオティクスになると言うことです。
プレバイオティクス「ビフィスリム菌」のメリット
生きて腸まで届くビフィズス菌に対し、プレバイオティクスであるビフィスリム菌のメリットは何か?
最大のメリットは、ビフィズス菌が「生きて腸まで届く」ための配慮をしなくて良いという事です。
生きた細菌であるビフィズス菌を腸まで届けるためには、まず唾液や胃酸から菌を守るカプセルなどを工夫しなくてはいけません。
それに、生きている以上一粒に配合できる量にも限界があります。
加熱処理して死んでいるビフィスリム菌なら、これらの配慮は一切不要。
カプセルだけでなく、錠剤、粉末、食品への配合なども容易になり、コストも圧倒的に安くなります。
既に住んでいる菌を増やすほうが簡単
プレバイオティクスのメリットとしてもう一つ重要なのが、外から菌を取り入れるよりも、既に住んでいる菌を増やすほうが簡単であるという点です。
人間の腸内環境は千差万別で、既にたくさんの菌が住んでいるところに新たな菌をサプリで入れても、なかなか定着することは出来ません。
1~2週間くらいは元気に働いてくれますが、その後は便で排出されてしまいます。
それに対し、プレバイオティクスであるビフィスリム菌は、新たな菌を定着させるのではなく、既に住んでいるビフィズス菌にエサを与えて増殖させるため、プロバイオティクスよりも確実に腸内環境を改善できるメリットがあります。
※善玉菌の増殖率・悪玉菌の減少率の比較
サプリを飲む側からしたら、中の菌が生きているかどうかは大した問題ではなく、結局それで腸内環境が良くなるのかどうかが最大のポイント。
腸内環境への効果がほとんど同じなら、コスト的に有利なビフィスリム菌のほうが優れていると言えそうです。
ビフィスリム菌サプリを選ぶなら、1日分に100億個以上配合されているものを選ぶと良いでしょう。
サプリメント業界は日々進化を続けており、ビフィスリム菌のように最新技術による新成分が次々開発されています。
自然に触れ合うことが減った現代でも、適切な栄養を摂取して健康寿命を伸ばしていきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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