花粉症は筋トレで治ると言われて信じられますか?
これは単なる噂話ではなく、一応科学的にも説明のつく話です。実際に筋トレを始めてから花粉症が劇的に改善した私だから考える、そのメカニズムについてわかりやすく解説していきます。
もちろん花粉症対策は筋トレだけではないので、同じ位重要と思われるビタミンDについても、後半で解説します!

・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
・健康管理士一般指導員
健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
筋トレしはじめてから花粉症が軽くなった
事実。私は筋トレをするようになってから花粉症の症状が劇的に改善しました。
学生の頃はまあまあひどい花粉症で、ティッシュ1箱1日で使い切ったり、鼻をかみすぎて真っ赤になったり、目玉を取り出してじゃぶじゃぶ洗いたいと思ったことが何度あるか。
そんな私も、ふと思い返せばサッカー部の練習中は不思議と鼻水に悩んでいなかった記憶があります。
外で思い切り呼吸しながら走り回っていたのに、なぜ運動中は平気だったのか?
その答えは、大人になって健康の知識が増えたことで理解できるようになりました。
筋トレで花粉症が良くなる3つの理由
- 自律神経が整う
- 血行が良くなる
- 水を飲む機会が増える
筋トレで花粉症が良くなった理由はいろいろあると思いますが、大きく分けると上記3つが大きいでしょう。
順番に説明します。
自律神経が整う
筋トレの一番の効能は、筋肉が付いて身体がカッコよくなることですが、それと同じ位重要なのが「自律神経が整う」事です。
自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っており、交感神経がアクティブ、副交感神経がリラックスを受け持っています。
「自律神経のバランスを取る」というと、交感神経・副交感神経どちらにも偏らず真ん中らへんが良いと誤解されがちですが、
実は真逆で交感神経と副交感神経がパキッとはっきり切り替わるのが良い状態です。
筋トレをするとほぼ強制的にアクティブな交感神経優位の状態になりますが、その反動によって必ず副交感神経に切り替わるタイミングも生まれるのです。
こうして交感神経と副交感神経の切り替わりがスムーズになり、自律神経が正常に働く訳ですね。
自律神経は免疫系のコントロールも行っていますから、自律神経が整うことで免疫の過剰反応である花粉症の症状も、スムーズに抑えられていくのです。
血行が良くなる
鼻が詰まるのは、鼻水や鼻くそが詰まっているからではありません。
鼻の奥が腫れてふさがっているのです。
腫れを治めるには、血行を促進して炎症部に溜まったものを洗い流す必要があります。
そのために有効なのが、筋トレなどの運動ですね。
さらに筋トレをすると息が切れて換気量が増えるため、身体は自動的に気道を開いて空気を取り込もうとします。
これは生命維持の為の重要な本能であるため、花粉症くらいでは妨害されません。
だからどんなに花粉症が辛い人でも、息が切れるくらいの激しい運動をしているときは、鼻が通っているのを実感出来るはずです。
これを日常的に繰りかえしていれば、体内の炎症物質が洗い流され、アレルギー反応も収まっていきます。
水を飲む機会が増える
これはどこのHPにも書いていないことですが、筋トレ習慣によって水を飲む量が増えることも関係していると思っています。
筋トレをすれば、誰しも喉が渇くので水を飲みます。
運動=水分補給は既に無意識にまで刻み込まれた本能であり、普段水を飲まない人でも筋トレ中くらいはさすがに飲むでしょう。
実は多くの人が知らず知らずのうちに水分不足に陥っています。
そして身体は水分が足りなくなると、水を失うことを防ぐために体内の水分利用バランスを変化させていきます。
実はこの時に働くホルモンが、ヒスタミンです。
花粉症に詳しい方はご存知と思いますが、ヒスタミンは炎症ホルモンでもあり、花粉などのアレルゲンが入ってきた時に放出され、つらい炎症反応を起こすのです。
だから市販の花粉症薬などは、ほぼ間違いなく「抗ヒスタミン成分」が配合されています。
花粉症はヒスタミンが過剰分泌されてしまう症状と言えますが、実は体内の水不足がヒスタミン過剰を招いているんですね。
だから花粉症が辛いときほど、水は沢山飲むようにした方が良いです。
この点はバトマンゲリジ医師の著作に詳しいので、興味がある方は読んでみてください。
[おまけ]腸内環境が良くなる
これは筋トレとは直接関係ありませんが、間接的には大いに関係があります。
筋トレを本格的に始めた人は、ほぼ間違いなく食事にも気を使うようになります。
どんなに筋トレを頑張ったって食事のほうが疎かなら身体は出来ないので、筋トレの頑張りを無駄にしないため食事も丁寧になるのです。
結果、腸内環境が以前より良くなり、善玉菌の力で免疫の過剰反応=花粉症も抑えられます。
体内の免疫細胞の7割は腸に集中しており、まさに腸は免疫の司令塔です。
腸活なくして健康なし。花粉症だって腸を整えれば治りますよ。
室内でできる花粉症改善筋トレ
これらを踏まえて、室内でできる筋トレメニューを作りました。
全身を動かすこと、大きな筋肉を鍛えること、息が切れるくらいの運動量を意識しました。
特にやりたい運動がない場合は、ぜひ取り組んでみてください。
花粉症対策にはビタミンDも大切
筋トレと花粉症について解説してきましたが、もちろん花粉症対策は筋トレだけではありません。
ここでもう一つ紹介したいのが「ビタミンD」です。
ビタミンDは免疫機能を調整しアレルギー反応を抑える
ビタミンDは別名「太陽のビタミン」と呼ばれ、太陽光を浴びることで皮膚で生成され、カルシウムの吸収や骨の発育に不可欠なビタミンです。
だから幼少期から日光に当たっていないと発育不良になりやすいのですが、それ以外にも様々な働きがあることが近年の研究でわかってきています。
大体にして「太陽を浴びると皮膚で生成される」なんて時点で、微量栄養素としてのビタミンの定義から外れているのです。
だからビタミンDは、ビタミンというよりホルモンなんですね。
そしてホルモンとしてのビタミンDの役割は、免疫機能の調整です。
まさに花粉症のような、免疫の過剰反応を抑えて症状を鎮めるのに役立ってくれるわけです。
ちなみにインフルエンザや喘息なども、重症化するのは免疫の過剰反応が原因です。
コロナにおいてサイトカインストームという呼び方で有名になりましたね。
海外の研究では、小児にビタミンDサプリを摂取させたところ、インフルエンザで発症64%減、喘息で発症83%減という凄まじい効果を発揮しています。
これは既存のどの抗アレルギー薬よりも高い数値です。
ビタミンDサプリは海外製が圧倒的に高コスパ
ビタミンDは別にサプリで摂らなくても、日光にあたっていればタダで手に入ります。
※ビタミンDの原料はコレステロールであるため、過剰な脂質制限をしている人は日光に当たってもだめです。
とはいえ酷い花粉症を抑えるほどであれば、サプリで摂取した方が効率的でしょう。
ここで注意したいのは、日本製のビタミンDサプリは配合量が少ないことです。
ビタミンDは「μg」の他に「IU」という単位で表され、「40μg=1IU」です。
辛い花粉症を抑えたいなら、1日2,000IU~5,000IUくらい摂った方が良いのですが、日本製のビタミンDサプリは大抵1日分500~1,000IUくらいしか配合していません。
別にそれでも何粒も飲めば良いのですが、コスパを考えると海外製が圧倒的です。
NOWFOODS、Health Thru、ドクターズベストなどを選んでおけば間違いないですよ。
花粉症は筋トレとビタミンDで乗り切るべし
- 自律神経を整える
- 腸内環境を整える
- 水分を不足させない
- 血行を良くして代謝を上げる
- ビタミンDなど栄養を不足させない
花粉症対策の為にすぐ出来ることは、だいたい上記に集約されます。
こう考えると、筋トレ習慣をはじめて身体への意識を高めることで、ほとんどの花粉症対策は内包されている事がわかりますね。
人生の幸福度を急激に低下させる花粉症。
逆に言えば、花粉症が無いだけで、春というのはこんなに素晴らしい季節なのかと思いますよ。
寒さが和らぎ、日差しが暖かく、花は美しく、別れと出会いのある季節。
こんな素敵な日本の春を楽しむために、ぜひ花粉症とはオサラバしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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