オートファジーダイエットは失敗する方も多いです。
「8時間以内なら何を食べてもいい」という甘いルールに流されて、断食後の回復食を考えないのが失敗の原因。血糖値の急上昇と急下降を起こして食欲が爆発したり、かえって太りやすくなり、最悪の場合は糖尿病になります。
失敗しないためには回復食で糖質を避けたり、朝食をコーヒーとMCTオイルだけにするなどの戦略が必要。「回復食の戦略」さえしっかりしていれば、オートファジーダイエットは極めて有効なダイエット方法です!
・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
・健康管理士一般指導員
健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
▼8時間ダイエット向きのコーヒー▼エクササイズコーヒー
オートファジーダイエットが流行ってるが中身は昔からある
「オートファジーダイエット」というと真新しい響きですが、中身としては昔からあるもの。「8時間ダイエット」とか「16時間ダイエット」とも呼ばれていますね。
基本的には「1日のうち8時間以内に食事を終わらせ、残り16時間は断食する」というもの。8時間以内なら何を食べてもいいと言われており、その食事制限のゆるさが人気の秘訣ですね。
オートファジーダイエットの原理とメリット
- オートファジー=貯金切り崩し
- 消化器を休めてデトックスもできる
- 8時間内なら好きなものを食べられる=落とし穴
オートファジー=貯金切り崩し
2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した、東京大学の大隅良典氏が長年研究してきた「オートファジー」。これは身体がエネルギー不足に陥った際、細胞内で古くなった部分を分解してアミノ酸などのエネルギーを取り出す仕組みのことです。
人間は何も食べなくても水さえ飲めば1ヶ月くらいは生きられるそうですが、それは細胞内でオートファジーが起こって「貯金を切り崩している」から。オートファジーは単にエネルギーを調達するだけでなく、「古くなった細胞を食べて新しい細胞をつくる」役割もしているんです。
消化器を休めてデトックスもできる
16時間のオートファジー中には、単に脂肪や古くなった細胞が燃えているだけではありません。一時的な断食時間を作ることで「消化器を休める」事も重要なポイントです。
歳を取るほど粗食が良いという説もあるように、食事というのは人間の身体にとって結構な重労働。ましてや1日3食が定着したのは戦後になってからで、24時間消化器がフル稼働しているのは良くないのかも知れません。
余談ですが私の父は定年退職してから食が異常に細くなり、2日に1食くらいしか食事しません。ぶっちゃけ「こりゃもう死ぬな」と思っていまいしたが、それから5年以上ピンピン生きてるんですね。必要以上に食事しないのは、実は健康的なのかも。
8時間内なら好きなものを食べられる=落とし穴
オートファジーダイエット(8時間ダイエット)の大きなメリットとして語られるのが、「8時間以内なら好きなもの何でも食べていい」というルール。このゆるさがあるから、甘いものが大好きだったり食事制限が苦手な方が飛びつくわけです。
オートファジーダイエットが失敗する理由=血糖値
私の指導経験でも、かつてオートファジーダイエット(以前は8時間ダイエットという呼び方が多かった)に挑戦した方は多いですが、まあ大体は失敗します。
なぜ失敗するかと言うと、16時間の断食明けの食事をミスっているから。
ここを何も考えずに食べるため、血糖値の急上昇を起こして眠気や空腹に耐えられなくなり、ダイエットを続けられなくなるのです。そしてリバウンドして太り、私のところに来た、という方が沢山いらっしゃいました。
- 最も重要なのは16時間明けの「回復食」
- 血糖値の急上昇は脂肪蓄積・糖尿病の原因
最も重要なのは16時間明けの「回復食」
16時間も断食していると、その間に血糖値は最底辺にまで下がっており、身体中の細胞がエネルギーを欲している状態になります。
「断食後には栄養の吸収率が上がる」という記事で詳しく書きましたが、この状態で吸収の良いご飯を食べると一瞬にして血糖値が急上昇します。血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが大量に分泌され、血糖値を急下降させます(血糖値スパイク)
血糖値を下げるホルモンであるインスリンは、血液中の栄養素を細胞に取り込ませるホルモンです。血液中の糖質を細胞に押し込んで、血糖値を下げるわけです。
急激に血糖値が下がるということは、細胞内に急激に糖質が押し込まれるという事であり、そんな大量の糖は一気に消費しきれないので、体脂肪として合成されてしまうんですね。これが主な失敗の原因です。
この原理は下の動画で簡単に説明しています。
血糖値の急上昇は脂肪蓄積・糖尿病の原因
血糖値の急上昇・急下降を繰り返していると、次第に血糖値をコントロールする機能が壊れてきます。
血糖値を下げるホルモンであるインスリンが出ても、細胞がインスリンに反応しなくなって血糖値が下がらなくなってくるんですね。これを細胞の「インスリン抵抗性」と言い、血糖値が下がらず高いままになって様々な障害が起こる病気が「糖尿病」です。
つまりオートファジーダイエットといって無計画な回復食を繰り返していると、次第にインスリン抵抗性が高まって糖尿病になってしまうリスクがあるんですね。だから注意が必要なんです。。
ただ脅すような事を書いてしまいましたが、この「回復食の戦略」をしっかり考えれば、オートファジーダイエットは極めて有効なダイエット方法になりますよ。
オートファジーダイエットで失敗しないためには
- 回復食で血糖値を上昇させないこと
- 朝イチはコーヒー&MCTオイルなどがおすすめ
回復食で血糖値を上昇させないこと
ここまで書いてきたように、オートファジーダイエットで最も重要なポイントは16時間断食を終えた後の「回復食」です。大抵の場合は朝食になるでしょう。
この回復食で血糖値の急上昇を起こさないこと。
これが全ての基本です。ここだけは覚えて下さい。ここを忘れたら糖尿病まっしぐらです。
血糖値の急上昇を起こさないためには、まず糖質を食べないこと。食べるとしても、繊維質が多く精製度の低いものを食べること。
おすすめの食材は「オートミール」です。
簡単。美味い。栄養豊富。
最強。
逆に絶対にダメなのは、白米・パン・うどんなどです。
これらを繊維なしで食べるのは厳禁。食べていいのは昼食でだけです。
朝イチはコーヒー&MCTオイルなどがおすすめ
朝イチをコーヒー&MCTオイルだけで済ませて、本格的な食事は昼食からにするのもオススメです。
オートファジーダイエット(8時間ダイエット)では、食べていい8時間をどこに設定するかがポイント。多くの人は朝食~夕食を8時間以内に収めようとしますが、働いてると難しいんですよね。
なので朝食はブラックコーヒー&MCTオイルだけにして食事時間に含めず、昼食~夕食を8時間以内に収めるのがオススメ。この方法は最初の1週間くらいは午前中が辛いですが、1日の摂取カロリーが十分ならすぐに慣れて快適になるはずです。
コーヒーとMCTだけだとベタベタして嫌という方は、さらにバターも混ぜるとマイルドになります。
こういう用途のためにブラックコーヒーでMCTとバターとイヌリンまで入った「エクササイズコーヒー」という商品もあるんですね。
これブラックコーヒーが苦手な方でも美味しく飲めるし、コーヒーやMCTやバターを別々に買う事を考えたら結構お得なのでオススメです。
https://www.jp-no1.co.jp/
オートファジーダイエットにも使える食事メニュー
私が作成した「1週間ダイエット食事メニュー」は、オートファジーダイエットにも対応しています。
朝食では一日に必要なエネルギーを確保しつつ、血糖値の急上昇を抑えるメニューとなっていますので、これをそのままスライドさせればOK。朝食メニューは全日「オートミール」にして下さい。
より細かなサポートを受けたい方は、日本一やさしいダイエットインストラクターが徹底サポートしますので、ぜひこちらをご検討ください♪
オートファジーダイエットは血糖値の急上昇に要注意
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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