痩せ薬として知られるゼニカルは、効果と副作用を知っておかないと大変な目に合います。
そもそも日本では未承認医薬品なので、肥満外来で処方してもらうにも高額になるのが悩みどころ。ジェネリックであるオルリガルなら個人輸入でかなり安く手に入りますが、その分注意点などは自分で把握しておく必要があります。
ゼニカル(オルリガル)の効果と副作用について、この記事で解説します!

・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
・健康管理士一般指導員
・公認サプリメントアドバイザー
健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
【目次】
ゼニカルの効果=脂肪の吸収を抑える
ゼニカルの有効成分であるオルリスタットは、腸内で脂肪を分解する酵素(リパーゼ)の働きを阻害します。
食事で摂った脂肪は、この酵素(リパーゼ)の働きで細かく分解され、腸壁から吸収されていくので、リパーゼの働きが阻害されたら脂肪を吸収できません。
吸収できない脂肪は、当然そのままお尻からトイレに排出されてしまうので、体脂肪として蓄積される事はありません。
いくら食べても吸収されなければどうという事はない
これがゼニカルのダイエットサポート薬としての働きですね。
トイレで油が出てくるので結構ビビる
実際に揚げ物や脂身、生クリームたっぷりのケーキなどの高脂肪食を食べる前に、ゼニカル(私の場合はオルリガルですが)を飲んでおくと、数時間後にトイレで異様な光景を目にします。
ラーメンの出汁に浮かんでいるような油のカタマリが、本当に浮いてくるんですね。さすがに写真は載せられませんが。
明らかに通常の便とは違うので、食べた油が吸収されずに排出されている事が実感としてわかります。
ゼニカルは、食事で摂取した脂肪の約30%が吸収されずに排出されると言われています。
本品を用いた研究では、以下のようなダイエット効果も示唆されていますね。
アメリカで実施された試験では、1年間の服用により5%の体重減少がみられた成人が60%、10%の体重減少がみられた成人が27%だと報告されています。
引用:ユニドラ
ゼニカルがおすすめな人=高脂肪食がどうしてもやめられない人
揚げ物、脂身、生クリーム、バターなど高脂肪食がどうしても辞められない方は、ゼニカルの助けを借りるのもアリです。
説明したとおり、ゼニカルは食事で摂取した脂肪分の吸収を抑える薬であるため、脂肪を食べないときに飲んでも意味はありません。
逆に脂肪を食べすぎてしまう、脂肪を控えるのが辛すぎる方は、ゼニカルで吸収を抑える意味が出てきます。
日本の肥満外来クリニックでも、ゼニカルは体脂肪率30%を超えるような重度の肥満の方、食事制限が難しい方などに処方されるようです。効果についても、以下のように記載されていますね。
通常2週間以内に減量が始まり、6ヶ月から12ヶ月間減量しつづけます。その後は、その減量体重を維持し、再び体重が増加するのを防ぎます。減量幅が少ない場合でも、高血圧、高血糖、高コレステロールなどの危険因子の改善効果は、通常治療開始後1ヶ月で認められ、ゼニカル服用中はその効果を維持します。
引用:きぬがさクリニック
脂肪の吸収を抑えて罪悪感を和らげる
お医者さんが行う肥満外来クリニックでは、確実に痩せさせる為にゼニカルを使用するようですが、個人的には「罪悪感を和らげる」効果を期待して、おすすめする事が多いです。
ダイエットの相談に来る方って、痩せたいという気持ちはありつつも食事の誘惑になかなか勝てず、食べすぎては罪悪感で凹むのループを繰り返しているんですよね。
この状態は精神的にもすごく良くなくて、こういう精神状態がダイエットを頑張れないことにも影響していると思います。
このためゼニカルの助けを借りることで、まずは「食べてしまったときの罪悪感」を軽減し、同時に我慢しすぎることのストレスも軽減できます。
こういう精神的に楽になる作用も、副次的にあるんですよね。
精神的ストレスを減らした上で少しづつ食事改善
ゼニカルは医薬品ですが、医薬品に頼り切るダイエットはおすすめしません。
ゼニカルの助けを借りて精神的なストレスを軽減しつつ、できる範囲で少しづつ食事の改善をしていくのが良いですよね。
ゼニカルを飲んでいれば体重も減りやすいので、効果が数字に見えてモチベーションも上がりやすいです。
医薬品に頼り切るというより、こういったサポートとして使うのが賢いと思っています。
なお食事改善の手引については、以下の記事で詳しく書いています。
ゼニカルを安く購入する方法【ジェネリックはオルリガル】
ゼニカルは日本では未承認医薬品であるため、保険適用になりません。
肥満外来クリニックで処方してもらう事はできますが、薬代に加えて診察料も上乗せされるので、かなり高額になってしまいます。
ゼニカルにはジェネリックの「オルリガル」があり、成分は全く同じながら価格は半額以下となっており、個人輸入すればクリニックでの診察料などもかかりません。
「医薬品の個人輸入は不安…」と思うかも知れませんが、近年では「ユニドラ」のように世界規模で個人輸入を代行している大手サービスもあり、安心して利用できるようになっています。
海外から発送されるので、注文から届くまでに2~3週間かかるデメリットはありますが、価格は半額以下になるので安心して安く買いたいならユニドラがおすすめですね。
https://www.unidru.com/products/orligal-120mg
ゼニカル(オルリガル)の副作用・使用上の注意点
ゼニカル(オルリガル)は医薬品ですので、副作用もあります。
添付文書に基づく注意事項を、そのまま引用しますので、よく確認して下さい。
オルリガルの有効成分オルリスタットは、服用することでいくつかの副作用が起こることが報告されています。
最も起こりやすい副作用は、体内に吸収されなかった脂肪分による胃腸障害です。 オルリスタットを服用後24~48時間で副作用があらわれます。 逆に、オルリスタットの服用を中止後は48~72時間程度で副作用の症状は治まることが多いです。
主な症状として、お腹の張り、急激な便意、油性便、腹部不快感、便の量の増加、腹痛、大便失禁等です。 胃腸障害以外では、頭痛、不安、上腹部呼吸器感染症、下気道感染症、尿路感染、低血糖、疲労、月経不順、インフルエンザ様症状等が起こることが報告されています。
報告されている副作用のほとんどは脂肪分の多い食事のとき起こりやすく、逆に脂肪分の少ない食事をとれば副作用はほとんど起こらなくなります。 とくにオルリスタットを高脂肪食(例:2,000kcal以上の食事、脂肪を30%以上含む食事、67g以上の脂肪を含む食事)と一緒に服用すると、消化器系の副作用の起こる確率が上昇すると報告されています。
これら以外にも、服用することで副作用を起こすおそれがあります。 オルリガルを服用して、なにか気になる症状があれば速やかに医師・薬剤師に相談してください。
①本剤の成分に対して過敏症やアレルギー症状の既往歴のある患者。
②慢性吸収不良症候群の患者。
③胆汁がうっ滞している患者。
④妊娠中あるいは妊娠している可能性のある婦人の方、あるいは授乳中の方。
その他の注意事項は、主に以下の3つです。
- 飲みすぎると尻から油が出てくる
- 高脂肪食の前に飲むだけにしておく
- 脂溶性ビタミンの欠乏に注意
飲みすぎるとケツから油が出てくる
オルリガルは油を分解させずに排出するため、特に高脂肪食の後には液状の油がかなり出てきます。
包み隠さず言えば、油の混じった下痢便状態になります。
油で滑りが良いからなのか何なのか、漏れやすくなるので注意して下さい。
女性であれば、生理用ナプキンの使用を強くおすすめします。
おならかと思ったら、液体が漏れることも多々あるので、慣れるまではパンツの洗濯回数が増えることも覚悟しておきましょう。
高脂肪食の前に飲むだけにしておく
オルリガルは脂肪の分解吸収を抑えるので、脂肪を食べないときに飲んでも意味はありません。
次に解説する脂溶性ビタミンの不足を防ぐためにも、高脂肪食でない時まで常用するのは辞めておきましょう。
ダイエット中の避けられない食事会、飲み会、どうしても食べたい時などに、お守りとして利用するのが賢い方法です。
脂溶性ビタミンの欠乏に注意
人間に不可欠なビタミンには、脂溶性と水溶性があります。
脂溶性ビタミンは脂に溶けることで脂肪と一緒に吸収されるため、オルリガルで脂肪の吸収を抑えすぎると、脂溶性ビタミンも不足する可能性があります。
脂溶性ビタミンであるビタミンA、D、E、Kなどは、サプリメントで別途補給することも推奨されていますが、個人的にはオルリガルを毎食乱用し過ぎなければ、そこまで心配いらないと思っています。
ビタミンサプリメントで摂るのなら、DHCが安くて高品質なのでおすすめです。どこでも売っていますし。
ゼニカル(オルリガル)は賢く使えば役に立つ
https://www.unidru.com/products/orligal-120mg
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