便秘は万病の元です。
本来排出すべきものが排出できず、長期間たまっていれば、体内に再吸収されて様々な害を起こします。
害の最たる例が大腸がんで、女性で1位・男性で2位のがん死亡数となっている怖いがんです。
そんな便秘を予防するために大切なのは、運動不足の解消と水不足の解消ですね。
このほど北里大学の研究で、マウスに飲水制限をすると便秘になって腸内環境が破綻することが確かめられました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004224011258
なぜ便秘解消に水が必要なのか、仕組みを解説します。
食べたものは胃で胃酸と混ざってドロドロに溶かされ、小腸を通過している間はほとんど液体です。
大腸の役目はそこから水分を吸収することであり、水分が吸収されて便は固形に近づきながら、肛門から出てくるあの姿になっていくわけです。
身体が水不足になると、便から水をたくさん回収しないといけないので、便は固くなって出にくくなります。これが便秘です。
この仕組みをわかっていると、市販の便秘薬の問題点もわかってきます。
便秘薬にも色々種類はありますが、多くのものは酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムなど、腸で吸収されにくくしたミネラルを利用しています。
吸収されにくいので腸管内でマグネシウム濃度が高くなり、それを薄めるために体内から腸管に水が引き込まれます。
これによって便に水が含まれて柔らかくなり、出やすくなるわけですね。
仕組みから言って、この便秘薬の作用は体内から水を奪うものです。
体内が水不足だから大腸で水が過剰に吸収されて便秘になっているのに、薬によって強引に大腸内に水を引き込むと、体内の水不足はさらに悪化します。
だから便秘薬は使うほどに効かなくなっていき、どんどん使用量が増えるんですね。
便秘を解消するのに必要なのは、水です。
もちろん、ひどい便秘で早急に出した方がいい場合は、便秘薬を使ってでも出した方が良いです。
しかし、慢性的に使い続けるのは注意したほうが良いでしょう。
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