シリカ水やシリカサプリについて調べていると「植物性」「鉱物性」の2つがあることに気づくはず。
この2つの違いについて、わかりやすく解説していきます。
また注意したいのが「結晶性」と「非結晶性(水溶性)」の違いで、こちらも知っておかないと「シリカで癌になる?」などの勘違いをしてしまいますので、覚えておきましょう!
・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
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健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
シリカには「植物性」と「鉱物性」の2種類がある
シリカ(ケイ素)のサプリ原料には、大きく分けて「植物性シリカ」と「鉱物性シリカ」の2つがあります。
植物性シリカはその名の通り米や麦などの植物から抽出され、サプリ原料としては主に米のもみ殻から抽出されます。
もみ殻からシリカを抽出する技術は比較的新しいため、植物性シリカを使ったサプリメントはまだ多くないのが現状ですね。
鉱物性シリカは、シリカの塊である水晶から抽出されます。
水晶を高温で燃焼させてシリカの結晶を溶かし、特殊なフィルターを用いて水溶性シリカとして抽出したのが鉱物性シリカです。
鉱物由来のシリカはサプリメント原料として古くから使われており、特にドイツやアメリカでは健康維持に欠かせないサプリとして非常に人気があります。
「結晶性」と「非結晶性」の違いにも注意
「植物性シリカ」と「鉱物性シリカ」の他に、注意したい分類が「結晶性シリカ(ケイ素)」と「非結晶性シリカ」です。
非結晶性シリカは、水溶性シリカとも呼ばれることがあります。
結晶性シリカは水晶や石英を構成する物質で、文字通り結晶となって体内では分解されず、粉塵を吸い込むと肺がんのリスクがあります。
このため鉱山や工場労働者などにとっては特に注意したい物質で、もちろんサプリでも食品添加物でも認められていません。
前述の通り、水晶由来の鉱物性シリカであっても、焼成とフィルターによって水溶性シリカへと加工してありますので、このような毒性はありません。
植物性シリカの特徴
植物性シリカは、植物が土壌からケイ素を吸収し、生体内で酸素をはじめ様々な物質と結合した状態のシリカです。
シリカに限らず、多くのミネラル元素はこのように植物の中で様々な物質と結合した状態の方が、人間の体内でも吸収されやすい傾向があります。
古来より人間は植物を食べて生きてきたのだから、当然と言えば当然ですね。
植物性シリカはもみ殻由来ミネラルも含む
以前は植物性シリカつくる技術がなかったのですが、日本のクレディという会社がもみ殻からシリカを抽出する技術を開発し、サプリ原料として供給しています。
水晶と同じようにもみ殻も高温で焼成してから、灰の中からシリカや他のミネラルを抽出しているため、残留農薬のリスクはありません。
もみ殻にはシリカ以外にも様々なミネラルが含まれており、総合的なマルチミネラルサプリと言えるでしょう。
なおビタミンについては焼成の過程でほぼ消失すると思われるため、あまり期待はできません。
こうして作られた植物性シリカは粒子の大きさが鉱物性シリカの60分の1ほどで非常に小さく、その分吸収率も高いと考えられます。
価格的にも鉱物性シリカと大差なく、日本国産の植物性シリカサプリも発売されています。
鉱物性シリカの特徴
鉱物性シリカは、植物性シリカに比べれば体内への吸収率が低いと言われますが、古くからサプリメントとして活用されてきた歴史があります。
日本珪素医科学学会で使用されるシリカ濃縮液も、ほとんどが鉱物由来のシリカ。
細井睦敬医師の著作では、鉱物性シリカ濃縮液を毎日摂取した患者が、大腿骨骨折が2週間で完治したという信じがたい症例も紹介されています。
長寿の村の秘密は鉱物性シリカの水
以前の記事でも紹介しましたが、パキスタンの「フンザの村」では、100歳を超えても元気に農作業をしている超高齢者がたくさんおり、世界的にも有名な長寿の村です。
このフンザの村一帯は土壌にシリカが非常に多く、鉱物性シリカが大量に溶け出した水を飲んでいることが健康長寿の秘訣と言われているんですね。
鉱物性シリカの高濃度濃縮液は、国産だと非常に高額なのでiHerb利用がおすすめです。
鉱物性シリカによる高いデトックス効果
鉱物性シリカにしろ植物性シリカにしろ、見逃せない効果がアルミニウムなどの重金属デトックス効果です。
アルミ鍋の記事でも紹介しましたが、体内へのアルミニウム蓄積はアルツハイマーのリスクが指摘されており、このような重金属のデトックスはとても重要です。
シリカが豊富なミネラルウォーターを毎日1 Lまで12週間飲み続けると、必須金属である鉄と鉄の尿中排泄に影響を与えることなく、患者と対照グループの両方で尿からのアルミニウムの除去が促進されることがわかりました。
参考文献:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22976072/
このような効果は鉱物性シリカでも植物性シリカでも変わらないと思われますが、特に金属と結合する効果を重視する場合は鉱物性シリカが有効になる可能性もあります。
シリカは体内の細胞合成をサポートする必須ミネラル
シリカの最も重要な役割は、体内の細胞合成をサポートする作用です。
前述の細川医師の著作ではシリカが「内的iPS細胞を活性化する」と紹介されており、高濃度シリカ濃縮液を摂取する事で骨折が2週間で治ったり、ハゲて白髪ばかりの髪が黒くフサフサになったりと、にわかに信じられないような症例が報告されています。
しかし前述のフンザの村の事例のように、シリカが人間の健康長寿に大きく役立っていることはほぼ間違いないでしょう。
特に以下のような悩みのある方は、シリカ補給を検討してみる価値があります。
- 爪が汚い
- 髪が薄い
- 血色が悪い
- 肌荒れが多い
- ふくらはぎがむくみやすい
- 高血圧を指摘された
今回は植物性シリカと鉱物性シリカの違いについて解説してきました。
植物性シリカの方が吸収率が高いのは確かなようですが、鉱物性シリカにも長年の実績があります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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