仙骨座りのデメリットと治す方法を紹介します。
「ずっこけ座り」とも言われる仙骨座りは、猫背や腰痛の原因にもなり問題が沢山。自分でも治したいと思っていたので、改善方法を調べて実践した経過などをまとめました。
仙骨座り(ずっこけ座り)とは
前々から気になっていた、自分の座り姿勢の乱れ。お尻が前にずり下がっていき、腰が大きく丸まってダラけた様な座り方。恥ずかしながら最近知ったのですが、「仙骨座り」というそうですね。
仙骨座りの、またの名を「ずっこけ座り」。ずっこけ座り方で、客観的に見るとめちゃくちゃダラシないんですよ。人間の座り姿勢は、本来骨盤の一番下側にある「坐骨」を使いますが、この坐骨が前に滑って仙骨で座っているから、仙骨座りと言うんですね。
・坐骨が前に滑って、お尻の割れ目の上端部分の出っ張った骨が椅子に付いた状態が、仙骨座りです。
仙骨座りのデメリット
仙骨座りを治すモチベーションを上げるためにも、仙骨座りのデメリットを調べました。
介護の現場では、主に車椅子の方が筋力の不足から仙骨座りになりやすく、お尻と違って肉の少ない仙骨部分の皮膚がむけて褥瘡になってしまうそうです。私の場合は要介護者では無いので、それ以外に仙骨座りのデメリットをまとめます。
猫背になる
まずいちばん気になるのが、猫背になる事。仙骨座りは思いっきり腰が丸まるので、立った状態でも背筋が丸まった姿勢が癖になります。また重い頭を支えるために、首が前に出やすいため猫背姿勢が定着してしまうんですね。
仙骨座りは、まさに「座ったままの猫背姿勢」とも言うべきで、この状態が長いとお腹にくっきりシワが入ってしまいます。
このお腹の横線「猫背線」をなんとか消したいので、仙骨座りは本当にやめようと思いました。
肩こり&腰痛になりやすい
仙骨座りをしていると、腰が丸まって骨盤の正しい角度が保てなくなります。この状態が長く続くと、身体のあちこちに歪みが生じて腰痛や肩こりの原因となります。仙骨座りは腹筋を全く使わない座り方なので、体幹の筋力低下も腰痛の原因ですね。
私の場合、デスクワークが長いので、腰痛肩こりは絶対に予防しなければいけません。筋トレしているのはその為でもあるんですが、筋肉を鍛えるだけじゃなく普段の姿勢も意識しないといけませんね。
また腰や肩だけでなく、何故か膝も痛くなりました。仙骨座りを辞めるよう意識してから膝痛は減ったので、おそらく座り方が原因だと思われます。
タマタマにも非常に良くない
これは男性のみの問題ですが、仙骨座りは男性器にとっても良くないです。
また精子を作る精巣は、いわゆるキンタマとしてぶら下がっていますよね。精子は非常に熱に弱いため、ああして外側にぶら下がる事で体温から守っているわけです。しかし仙骨座りの姿勢はタマタマが身体に密着するため、体温がダイレクトに伝わってしまうんですよ。
これは自分の姿勢を改めて客観的に分析して、はじめて気がついた事です。ただでさえ座り姿勢はタマタマに熱がこもりやすく、精子の質を下げる要因と言われています。男性力を保ち続けるためにも、仙骨座りは絶対に辞めなくてはいけません。
仙骨座りの治し方=正しい座り方
仙骨座りの治し方を徹底的に調べ、自分でも試行錯誤した結果をお伝えします。車椅子の方であれば介助者の理解と協力が不可欠になりますが、私達は健常者であるためこの記事では車椅子の事は扱いません。
特に特別なことをやる必要はなく、とにかく日々の「意識」しかありませんね。座っている時、常に仙骨座りになっていないか?を意識し、気がついたらすぐに次の2つのポイントで座り方を治しましょう。
- 椅子に深く腰掛ける
- 背中を丸めない
椅子に深く腰掛ける
仙骨座りの改善で一番意識しやすい事は、とにかく椅子に限界まで深く腰掛けること。
座面と背もたれの境目の直角になっている部分までお尻を持っていき、股関節が直角になるのがベストです。よく「骨盤を立てる」と言いますが、慣れていないとどうしても分かりづらいので、単純に「深く腰掛ける」でも十分だと思います。
限界まで深く腰掛けると膝が浮いてしまう様な場合は、そもそも椅子が合っていないので変えたほうが良いですね。
背中を丸めない
椅子に深く腰掛けたら、腹筋を使って背筋をまっすぐに保つこと。背中が丸まって猫背にならないように、坐骨の真上に肩がくる姿勢を意識しましょう。
骨盤がしっかり立ってニュートラルな姿勢になっていれば、意外と疲れません。また常に背筋をまっすぐに伸ばすには腹筋の力が必要なので、この姿勢を意識し続けるだけでも体幹トレーニングになり一石二鳥ですね。
ワンポイント:背中を背もたれに押し付けるイメージ
背筋をまっすぐに伸ばせと言っても、座っている間ずっと続けているのはしんどい時もあります。そもそも大抵の椅子は、背もたれが若干後傾して背中を預けられる様になっていますよね。
椅子に深く腰掛けて、坐骨がしっかり座面に付いている状態なら、背もたれを使ってリラックスしても全然問題ないと思います。
この際、坐骨と上背部の2点で身体を支え、腰をまっすぐに伸ばして腰の後ろに隙間が空く姿勢が正しい座り姿勢です。イメージとしては、背中を椅子に押し付けて坐骨と上背部の2点でブリッジするような感じですね。
もちろん本当に腰は反らせませんよ。ただ背中を背もたれに押し付けるイメージを持つと、腹筋に力が入りやすく腰をまっすぐ保ちやすいと感じました。
仙骨座り改善に筋トレは必要ない
仙骨座りを治すための正しい座り方を研究してきましたが、この姿勢を保つために特別な筋トレは必要ないです。その根拠は、さんざん筋トレしている癖に仙骨座りの私という人間がいるからです(苦笑)
車椅子の方でない限り、大抵の健常者は「姿勢」を意識するだけで治ります。仙骨座りを辞めて正しい座り方をしているだけで、必要な筋力は自然に付くはずです。筋トレで筋力を鍛えるのも良いですが、何より普段の姿勢を意識し続けるのが一番大事ですね。
仙骨座りは意識すれば十分治せる
- 仙骨座りは見た目だけでなくデメリット沢山
- 深く腰掛け背筋を伸ばす意識で治る
- 特別な筋トレは必要ない
仙骨座り(ずっこけ座り)のデメリットと、治す方法についてまとめてきました。
自分で改めて思うんですが、本当に見栄えが良くないんですよね。仙骨座りだと頭の位置が低くなるので、無駄に背が低く見えるしめちゃくちゃダラシないです。
さらに猫背になってお腹に猫背線は出来るし、男性力にも影響が出そうなのでいい加減治そうと決意しました。意識しはじめて2週間ほどでこの記事を書いていますが、意外と慣れるものです。
健常者なら意識1つで治るものですから、気づいたあなたも今日から改善を始めましょう!
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