ピープロテインのアミノ酸スコアについてまとめました。
地球にも身体にも優しいタンパク質で、BCAAやアルギニンの含有量も多いピープロテイン。しかし最大のデメリットはアミノ酸スコアが100でないこと。ただこれはブレンドすることで簡単に解決できます。ピープロテインを買うなら、必ず「ブレンド物」を選びましょう!
えんどう豆のプロテイン=ピープロテイン
「ピープロテイン」とは、えんどう豆からタンパク質を抽出して作られたプロテインです。
植物性タンパク質といえば「大豆」が有名ですが、えんどう豆も大豆に負けず劣らず高タンパクで、アレルギー物質を含まないメリットもあります。しかも生産に必要な「水」の量が大豆より圧倒的に少ないため、地球環境にも優しいプロテインとして注目されています。
ピープロテイン最大のデメリット=アミノ酸スコアが100ではない
大豆より環境に優しい植物性プロテインとして注目されるピープロテインですが、最大のデメリットは「アミノ酸スコアが100ではない」事。えんどう豆のアミノ酸スコアは90で、第一制限アミノ酸は「メチオニン」です。
ホエイプロテインやソイプロテインは当然ながらアミノ酸スコア100であるため、わざわざプロテインとして買うのにアミノ酸スコアが100ではないピープロテインを選ぶのは考えものですね。
参照:欧米で注目されているピープロテインとは?
アミノ酸スコアとは
アミノ酸スコアとは、食品中の必須アミノ酸の含有比率を評価するための数値である。 特定の食品に対し、窒素1gあたりに占める必須アミノ酸が基準値と比較してどれだけ含有されているかを評価するものである。
引用:Wikipedia
人間の身体は20種類のアミノ酸で構成されており、このうち9種類は体内で合成できないので食事で摂取しなくてはいけない「必須アミノ酸」です。逆に残りの11種類は、必須アミノ酸が揃っていれば体内で合成できるため、食事で摂取する必要はありません。

成人のアミノ酸評点パターン
例えば牛乳や鶏肉、大豆などの食品は、9種類の必須アミノ酸全てを基準値以上に含有しているため、これらの食品のアミノ酸スコアは「100」です。
しかしえんどう豆は、8種類の必須アミノ酸は基準値をクリアしているものの、「メチオニン」だけが基準値の90%しか含有していません。このため、えんどう豆のアミノ酸スコアは「90」となります。
ピープロテインはブレンドされた物を選ぼう
えんどう豆のアミノ酸スコアは90なので、えんどう豆100%のピープロテインでは当然アミノ酸スコアは90となります。これではわざわざお金を出して、プロテインとして買う価値がありませんね。
ピープロテインを買う際は、必ずえんどう豆以外のタンパク質源がブレンドされている物を選びましょう。
よくある組み合わせは「玄米」です。玄米にはメチオニンが多く含有されているため、えんどう豆のメチオニン不足を補って、アミノ酸スコア100を実現できます。
このようにアミノ酸スコアは単体で考えるのではなく、色々な食材をブレンドしてそれぞれの不足を補うのが重要なのです。
マイプロテインのヴィーガンプロテイン。えんどう豆と玄米のブレンドです。
1kgで3,790円
ピープロテインとしては破格の安さ。
ピープロテインの大きなメリット=リジンが多い
ピープロテインはメチオニンが少ない事がデメリットですが、反対に同じく必須アミノ酸の「リジン」を非常に多く含んでいます。リジンは米、小麦などの穀物にはあまり含まれないアミノ酸であり、穀物食がメインの食事では不足しやすいアミノ酸です。
ピープロテインで大量のリジンを補うことで、米や小麦のリジン不足を補完してタンパク質をより効率よく利用できる訳ですね。ピープロテインに玄米プロテインがブレンドされるのも、これが理由です。

BCAA・アルギニンも多い!
意外な事実ですが、ピープロテインにはBCAAやアルギニンなどのアミノ酸も非常に多いのです。BCAAとは「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つのアミノ酸の総称で、筋肉を構成する最も重要なアミノ酸です。
アルギニンは血管を拡張して血行を良くするアミノ酸として知られており、どちらも筋トレや運動には絶対不可欠な栄養素。ピープロテインはホエイプロテインよりもBCAAやアルギニンの含有量が多く、実は筋肉づくりに非常に適しているんです。
乳糖やアレルギー物質が含まれない
えんどう豆や玄米のブレンドプロテインは、ホエイプロテイン特有の「乳糖」やソイプロテイン特有の「大豆アレルゲン」などを含みません。乳糖不耐症や大豆アレルギーの方でも安心して飲める、非常に身体に優しいプロテインです。
日本にもベジタリアンの方は多いですが、その多くは「肉を食べないほうが体調が良いから」そうしている人がほとんど。ピープロテインはベジタリアンのタンパク質補給には最適で、お腹を壊すなんて聞いたこともありません。
ピープロテインはアミノ酸スコア100の物を賢く選ぼう
- ピープロテインはアミノ酸スコア100ではない
- 玄米などをブレンドしたものはアミノ酸スコア100
- ピープロテインを買うなら絶対ブレンドされたものを選ぶ
えんどう豆は大豆よりも地球環境に優しいプロテインとして注目されていますが、まだまだ生産量が少ないのでピープロテインの値段も高めです。わざわざお金を出してプロテインを買うのに、アミノ酸スコア100じゃないなんてあり得ません。
ピープロテインは「えんどう豆100%」のものではなく、必ず玄米やヘンプなど他のタンパク源がブレンドされたものを選びましょう。ブレンドする事でアミノ酸スコアは100になるため、ピープロテインは優れた栄養源となるのです。
私もピープロテインは飲んでいますが、玄米がブレンドされた「ANOMAプロテイン」ですよ。日本製で値段は高いですが、味も美味しくて飲みやすいので気に入っています。ピープロテインは賢く選んで、健康的に身体を作っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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