ダイエットにしろ健康管理にしろ、食事についてはとにかく「栄養バランスよく食べなさい」と言われることが多いですよね。
栄養バランスよく食べた方が良いのは間違いないですが、ではなぜバランスよく食べた方が良いのかを理解している方は多くありません。
そもそも、「バランスよく食べなさい」と言っている方も、それが何故なのかを上手く説明できない方が大半です。
バランスよく食べた方がいい理由は色々とあるのですが、ここで一つ紹介したい理由は、「身体をつくる材料の材料になるから」というものです。
人間の生命を維持し、身体の機能を十分に働かせるためには、たくさんの種類の栄養素が不可欠です。
たくさんの種類の栄養素を摂るには、たくさんの種類の食材を取らなくてはいけません。
これと同時に、実は人間の身体は、必要な栄養素の多くを体内で合成できます。
この合成を担っているのが、主に肝臓と腸内細菌叢です。
各種アミノ酸やブドウ糖・酵素・ビタミンなど、身体に不可欠な物質を体内で合成できるからこそ、動物は十分な食事が無くても生きていけるわけですね。
しかし栄養素を合成するにしても、その材料は不可欠です。
当然ながら、つくる物質によって必要な材料は異なり、その材料は食事で供給しなくてはいけません。
ここで、肝臓がある栄養素Aを合成するとして、その材料にはBとCが必要だったとします。
もし食事のバランスが悪く、Bだけが大量にあってCが不足している場合、Aを作れる量はCが足りている分だけですので、Bが大量に余ってしまいます。
余ったBは排泄されるか、アミノ酸のようにエネルギーになれる物質であれば、エネルギーとして燃焼します。
しかしBがエネルギーになるということは、今度はエネルギー過剰になってしまうリスクが高まります。
体内で慢性的なエネルギー過剰が起これば、当然体脂肪の蓄積が増えるでしょう。
そして身体に不可欠なAやCが足りていない状況では、身体は十分な機能を発揮できず、機能低下が起こります。
身体の機能低下とは、消費カロリーの減少でもあり、さらにエネルギー過剰が起こりやすい状況になってしまうのです。
こういうわけで、栄養バランスの悪い食事は、太りやすい食事ということになります。
栄養バランスを整えることで、摂取した栄養素を体内で無駄なく有効活用できて、機能低下やエネルギー過剰が起こりにくい状態にできるというわけです。
栄養バランスよく食べると言われると難しいですが、あまり深く考えずに、新鮮な食材を幅広く食べることを意識していれば、自然と栄養バランスは取れてくるものです。
健康的にダイエットをするのであれば、食事の量だけでなく、多様性やバランスを意識してみると良いでしょう。
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栄養バランスが悪いとなぜ太るのか?ダイエットに大事な理由と簡単なポイント
https://youtu.be/jQhAuBZDIBg
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