コロナの5類移行も近づいてきて、すっかり収束に近づいてきましたが、ここでイベルメクチンについて新たな研究結果が出てきました。
今回はコロナ関係ないです。
イベルメクチンがB型肝炎ウイルスへの感染や、症状の悪化を防ぐ効果が期待できると名古屋市立大学などが発表しました。
今まで気づかなかっただけで、想定よりも様々な効果があるのは当然の事なのです。
もちろんそれは病気を防ぐようないい効果もあれば、かえって健康を害する悪い効果もあります。
これはすべての薬について知っておくべき事で、だからこそ薬を使う時は慎重に。
同時に、薬が想定よりも様々な効果を発揮して身体を助けてくれることも、大きく期待できる訳です。

・認定ダイエットインストラクター
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・健康管理士一般指導員
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健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
【目次】
イベルメクチンにB型肝炎ウイルス感染を抑制する作用
名古屋市立大学大学院、熊本大学大学院、北里大学の研究グループは、近年複数のウイルスの抑制作用が注目されているイベルメクチンがB型肝炎ウイルス(HBV)感染を抑制する作用を有することを明らかにした。
(中略)
今回の研究はイベルメクチンの治療薬としての新たな可能性を示すものであり、HBVと宿主因子の相互作用の解明に繋がることが期待される。
引用:https://univ-journal.jp/206389/
今回は試験管とマウスの実験で、B型肝炎の原因となるB型肝炎ウイルス(HBV)が細胞に侵入したり、細胞内で増殖したりするのを、イベルメクチンが抑制したという事です。
もっと詳しく知りたい方は、元の論文を御覧ください。
元々はオンコセルカ症や疥癬など、寄生虫による病気の治療薬として開発されたイベルメクチン。
しかしそもそもが土壌菌が作り出すエバーメクチンという物質を材料にしており、そのエバーメクチンがどんな作用をするかは完全に解明されていません。
今までは寄生虫に効くことがわかっていたのが、今度はHBVにも効くことがわかったという話。
こうやって市販薬でも、新たな効果がわかることはよくあるんですね。
B型肝炎は日本ではありふれたウイルス
B型肝炎ウイルスは肝臓に侵入すると炎症を起こし、放置すると肝硬変や肝臓がんに進展する事もあります。
治療によって症状が収まったとしても、一旦体内に定着したウイルスを完全駆除する事は難しく、なにかの拍子で免疫力が低下すると再び発症したり、他人に感染するようになったりします。
最も重要な感染経路は「血液」で、ウイルスキャリアの血液が口に入ったり、性交渉などで感染が広がっていくウイルスです。
また日本では昭和23年から昭和63年までの間に受けた集団予防接種で、注射器が使い回されていたためにB型肝炎に感染した人が最大40万人程度いると推定されています。
これを含めて、日本でのHBVキャリアは推定100万~140万人。
いつ感染してもおかしくない、ありふれたウイルスなのです。
イベルメクチンは未だに注目を集める薬
コロナ騒動後に数え切れないほどの医薬品が登場し、議論されてきましたが、あのワクチンを除けばイベルメクチンほど良くも悪くも注目されてきた薬は無いですね。
今回はコロナ関係ない話題ですが、久しぶりにニュースになったので記事にしてみました。
どちらにしても医薬品には過度な期待はせず、自分の身体が病気を治すという意識が重要。
とはいえ医薬品の恩恵は最大限に利用すべきで、いたずらに忌避する事もなく、ましてや今回のようにしっかり研究結果が出てきた事については喜ばしく期待しておきましょう。
願わくばイデオロギーやバイアス抜きで、使える薬は自由に使える雰囲気になりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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