鉄分は動物にとって不可欠な栄養素です。
鉄は体内でタンパク質と結合し、ヘモグロビンとなって赤血球の材料になります。
赤血球は酸素を運ぶ役割がありますので、赤血球が不足すると全身の酸素が不足し、貧血症状やガンなどのリスクが高まります。
特に月経のある女性は、毎月経血と一緒に大量の鉄を失いますので、意識しして鉄分を摂取しないと貧血になってしまいます。
そんな鉄分ですが、実は過剰になると有害なのです。
アメリカのハーバード公衆衛生大学院の研究によると、世界の20万人以上を36年間追跡したところ、ヘム鉄の摂取量が最も多いグループは、少ないグループに比べて2型糖尿病のリスクが26%も高かったそうです。
https://www.hsph.harvard.edu/news/press-releases/significant-link-found-between-heme-iron-found-in-red-meat-and-other-animal-products-and-type-2-diabetes-risk/
ヘム鉄とは、肉類に含まれる動物性の鉄分で、ヘムというタンパク質と結合していることで人間にとっても吸収しやすい鉄分です。
逆に、非ヘム鉄はほうれん草や小松菜などの植物に含まれており、吸収率の低さがネックとなります。
鉄分補給するならヘム鉄は常識でしたが、過剰な鉄は体内で酸化しやすいため、酸化ストレスを増やして身体の機能を傷害すると考えられています。
月経のある女性以外は、鉄分補給しすぎると酸化ストレスの害の方が勝ってしまいそうですね。
特に男性は鉄過剰になりやすいので、お肉が好きな方はマルチビタミン&ミネラルのサプリなどで鉄は追加補給しないように気をつけましょう。
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