「低血圧でいつもだるいんだけど、加圧トレーニングして大丈夫ですか?」
当ジムにも、時折こういう方が見られます。
加圧トレーニングというと、高血圧で血管が破れるのを心配される方が多いのですが(このようなリスクは実際ほとんどありません。)
低血圧でも、同じように血管に負荷をかけるトレーニングは不安になりますよね。
結論から言うと、低血圧の方でも加圧トレーニングは問題なく行えます。
改善のエビデンスもあります。
ただし、やはり低血圧ならではの注意点もありますので、本記事ではその点を解説していきます!

・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
・健康管理士一般指導員
健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
低血圧の方が加圧トレーニングを行うリスク
低血圧の方が加圧トレーニング(というより運動全般)を行う際、特に気をつけたいリスクが脳貧血です。
低血圧の方は血流が悪い場合が多く、当然ながら脳への血流量も不足しがち。
この状態で運動を行うと、筋肉への血流量が増える代わりに脳への血流量が低下し、一時的な脳貧血が起こる可能性があります。
- 頭痛
- クラクラ
- 視点がぼやける
このような症状が出た場合は、すぐに運動を中止して安静にし、できれば頭を下にして脳への血流を回復しなくてはいけません。
低血圧には運動療法が有効といっても、不適切に激しい運動をいきなりした場合は、このようなリスクがあります。
加圧トレーニングを行う際にも、十分注意が必要ですね。
加圧による低血圧の改善エビデンス
実際には、低血圧の方が加圧トレーニングを行うことで、症状が改善したエビデンスはいくつかあるようです。
低血圧になる原因はさまざまありますが、一般的には末端部の血流が悪化しているケースが多く見られます。
特に、指先やふくらはぎなどから血液を心臓に送り返す力が弱いため、末端に送った血液が返ってこなくて血流量が減ってしまうパターンです。
加圧トレーニングや加圧ストッキングは、まさにこの
「末端部から心臓に血液を送り返す力」
を鍛える効果が非常に高いため、低血圧の改善にも効果が見られるわけですね。
もちろん低血圧の原因は多岐にわたるため、お医者さんに運動療法の可否を相談しておくことは不可欠です。
低血圧の方が加圧トレーニングを行うにあたってのポイント
実際に低血圧の方が、改善を目指して加圧トレーニングを行う場合には、以下のような点に注意が必要です。
- 加圧は低強度から慎重に行う
- ウォームアップは十分に行う
- 下肢や末端の運動を重点的に行う
それぞれの内容を解説します。
加圧は低強度から慎重に行う
加圧中は、手足に血液が滞留(プーリング)するため、その分手足以外の血流量が減少します。
それを補うために心臓が拍出量を増やし、脳への血流を確保するのですが、慢性的な運動不足の方では、この対応が遅れる可能性があります。
心臓にいきなり強い負荷をかけないように、バンドの圧力は最低レベルからスタートし、できれば片腕のみから慎重にはじめた方がよいでしょう。
ウォームアップは十分に行う
加圧を最低レベルからスタートし、運動前のウォームアップも十分慎重に行う方が無難です。
末端部にしっかりと血液を循環させ、徐々に運動に慣れていくプロセスが、低血圧の方では特に重要ですね。
手であれば、グーパー運動、荷重無しでのアームカールやトライセプスエクステンション、グリップボールなどで十分にウォームアップを行います。
当ジムでは、加圧状態でのストレッチも重点的に行なっています。
下肢や末端の運動を重点的に行う
先述したように、低血圧の主な原因は末端部の血流量低下です。
ですから、末端部から心臓に血液を送り返す力を鍛えるような運動が適しているでしょう。
加圧トレーニングであれば、カーフレイズ、バックランジ、踏み台昇降のような運動が適ししています。
特にバックランジや踏み台昇降は、有酸素運動的な要素もあるため、心肺機能の強化につながり一石二鳥ですね。
加圧しなくても、1日5分程度の運動でもしっかり効果は出てきますよ。
加圧トレーニングで低血圧を改善しよう!
- 低血圧の方でも加圧で改善エビデンスあり
- 加圧トレーニングなら慎重なウォームアップを入念に
- 低血圧なら有資格者の指導の元での運動が安全
低血圧でお悩みの方でも、加圧トレーニングによって改善を期待できます。
ただし、いきなり激しい運動をすると脳貧血による失神などのリスクもあるため、有資格者の元で慎重に行うほうが無難でしょう。
当ジムでも低血圧を訴えるお客様を何人か担当していますが、数ヶ月も続けると「寝起きがよくなった・立ち眩みしにくくなった」などの嬉しいお声を頂くことが多いです。
低血圧で運動療法を検討している方は、ぜひ一度無料体験にいらしてくださいね♪
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