当ジムのお客様で、いつもはバリバリトレーニングをこなす女性なのに、この冬は頭痛やめまいを起こしてしまう方が複数いらっしゃいます。
加圧トレーニングは一時的に血流を制限するため、脳貧血による頭痛やめまいはよくあるリスクです。
しかしこれまで大丈夫だったのに、この時期に不調を起こしやすいのは何故でしょうか?女性であれば月経の可能性がありますが、聞いたところその時期でもないとのことでした。
結論から言うと、冬特有の脱水による症状の可能性が高いです。
脱水というと夏の熱中症のイメージがありますが、実は冬こそ隠れ脱水が多い時期なのです。
冬に脱水が起こりやすい理由
- 乾燥による蒸散(不感蒸泄)
- 水分補給の不足
- 就寝時の寝汗
夏に比べて気温の低い冬に脱水が起こる理由は、特に太平洋側で顕著な乾燥です。
当ジムのお客様に青森出身の女性がいますが、「正直青森の冬よりキツイ。とにかく乾燥がキツイ」とよくおっしゃっていますね。
空気が乾燥していれば、当然皮膚からの水分蒸散も増加します。しかも汗のように自覚がないので、これは不感蒸泄と呼ばれる減少です。
気づかぬうちに、身体からどんどん水分が失われているわけです。夏であれば誰でも頻繁に水分補給しようと思いますが、冬はそれも忘れがちになるのも原因ですね。
加えて、就寝時にはエアコンを付けたり、たっぷり着込んだりして暖かくすることが多くなります。
それ自体は良いことですが、就寝時の寝汗もかなりの量になりますので、起きたときの水分補給は必須です。
水分不足で加圧トレーニングすると頭痛が起こる理由
運動を契機として強い頭痛が起こる現象を「労作性頭痛」といいますが、加圧トレーニングではこれが特に顕著となります。
身体が水分不足だと血液がドロドロになり、脳の毛細血管への血流も低下します。
すると脳はなんとか血流を確保しようとするために血管を拡張し、拡張した血管が神経を圧迫して頭痛が起こるのです。
拍動のたびにズキズキと痛むのが特徴で、めまいや動悸を伴うこともあります。
加圧トレーニング中にこのような症状が起きた場合は、ただちに運動を中止して休憩し、横になって脚を高くするなどの処置が必要です。
脱水は運動時だけ水を飲んでも解決しない
水分不足なら、運動時にしっかり水を飲んでおけば大丈夫かと思いきや、そんなに簡単な話ではありません。
体内の水分不足は長い時間をかけて進行し、一旦乾いた身体を水和するには時間がかかります。
飲んだ水のほとんどは、そのまま排出されてしまって身体に蓄えられるのがごくわずかだからです。
毎日こまめに水分補給を繰り返し、少しずつ身体に水を蓄積していくことが重要なのです。
身体に水を蓄えてくれる因子は、主に糖・塩・アミノ酸です。これらを含む食材をしっかり摂りつつ、こまめな水分補給を欠かさにようにしましょう。
冬こそ水を飲んで加圧トレーニングを安全に頑張ろう
- 冬は水分不足になりやすい
- 水分不足で加圧トレーニングすると頭痛がおこりやすい
- 水分不足は毎日の積み重ねで少しずつ改善していく
この記事で特に強調したいのは、乾いた身体を十分に水和するには、毎日の積み重ねが重要であること。
運動時だけガブガブ水を飲んだって、飲まないよりはマシですが、すぐに水が満たされるわけではないのです。
毎日こまめに水を飲み、しっかりおしっこを出しつつ、細胞内の水を常に新鮮に満たしておくことを心がけましょう。
水分補給をしっかり意識されている方は、老若男女問わず冬でも問題なく加圧トレーニングでしっかり鍛えてもらっています。
ご興味のある方は、ぜひ無料体験にいらしてください。
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