こんにちは。サファリです。
2019年8月6日のニュース。
タレントのマツコ・デラックスが、日本で加熱する「筋トレブーム」に警鐘を鳴らしたとの記事です。
タレントのマツコ・デラックスさんが8月5日放送の「5時に夢中!」(MX系)で、筋トレブームの過熱について言及した。
近年、24時間営業のジムも増えており、筋トレは理想の体形に整える「ボディメイク」という言葉も定着している。この筋トレブームについて、マツコさんは「ますます肩身狭くなってきましたよ」といい、「アメリカみたいになってるんじゃない? 太ってるやつは人間じゃないみたいな」
とこぼす。
筋トレブームを肯定するも「『自堕落狩り』をするような方向はやめていただきたい」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw5757885?news_ref=nicotop_topics_hard
マツコのことですから、いつもの逆張りでしょうが、今回はいち筋トレ好きの一人として、マツコ氏に反論差し上げたいと思います。
”エフォートレス”は格差社会を助長する
マツコの言い分では、筋トレするのは勝手だが、自堕落でデブになっている人を責めないで、マイノリティ叩きをしないで。ということでしょう。
自堕落だって良いじゃない、緩くたっていいじゃない
近年、日本だけでなく世界的に「エフォートレス」がトレンドになっています。
「effort」とは「努力」を意味するので、「エフォートレス」とは「頑張らない・肩肘張らない」という意味。
ダイエットも無理して頑張らず、ボディラインを隠すゆったりした服を着る。
そもそも、太っていてもそれが個性だから良いじゃない!という、ゆるい社会を目指そうという流れになってきていますね。
これによって、子供の勉強なども影響を受け、「苦手なことは無理してやらない」がますます肯定される世の中になってきています。
「頑張らなくていい」が普通の世の中になれば、みんな肩肘張らずに楽に生きやすくなるのでは?
と思いますが、これは大間違い。
そして、頑張っていない人は見捨てられる、自己責任で切り捨てられる社会となっていくのです。
記事中で、マツコが
アメリカでは太っていると自己管理が出来ない人間だと見なされ、昇進しにくいという風潮があったことを挙げ、
「そういう人は会社にも入れない、仕事も振られないっていうのがあって、自己管理狩りみたいな時期があったけど、結局アメリカも戻ったじゃない。緩やかに」
とコメントした。
とありますが、アメリカは昇進云々以前に医療費が物凄く高いので、健康はそれこそ死活問題なのです。
国民皆保険制度で守られている日本人が、「デブでも緩く生きればいいじゃない」と呑気に言っているのとは次元が違います。
日本の医療費は危機的状況
筋トレの話に戻ると、フィットネスブームに載ってジムに通っている人は、全員がムキムキマッチョになりたいと思っているわけではないでしょう。
大半が、健康のため、美容のために運動しているのだと思います。
メタボリックシンドロームが、大きな健康リスクであることは常識だし、肥満になると身体が重く、ますます動けなくなっていきます。
多くの人が、「自分の健康のため」にジム通いをしているのです。
このことは、逼迫した財政状況が続く我が国においても、国民医療費を軽減するために非常に重要なことです。
それが60年後の平成28年には、なんと約176倍にあたる42兆円まで膨れ上がっています。
国民一人あたりに換算すれば、昭和30年は2,700円、平成28年は332,000円。
国民所得に対する割合は、3.4%から10.76%まで増えているのです。
統計が始まった1984年は、29.8%が異常なしであった事を考えると、どう考えても日本人はどんどん不健康になっていっているのです。
この流れを食い止めるためにも、国民一人ひとりが自分の意志と自分のお金を使ってジムに通い、健康を維持することは、何よりも大事な国家財政への貢献と言えるのです。
健康のための筋トレブームはカルチャーに変わってきている
タピオカブームのように一過性のものではなく、筋トレの楽しさ、重要性に気づく人が増えて、ジムでも自宅でも定期的に運動する人が増えています。
この流れは、もう変わることは無いでしょう。
高齢になって、何をするにも「腰が痛い」「膝が痛い」が口癖になってから筋肉をつけようと思っても、手遅れです。
動ける若いうちから運動習慣を付けておくこと、筋肉を貯めておくことの重要性が、もっと広まればいいですね!
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