薄毛治療薬「フィナステリド」の副作用リスクや使用上の注意点について解説します。
個人輸入で購入される方も多いフィナステリドは、他の医薬品と同様に副作用や危険性もあるので、必ず使用前に知っておきましょう。


・認定ダイエットインストラクター
・医薬品登録販売者
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健康一筋発信10年。ダイエットや筋トレに役立つサプリメントの他、健康情報も収集し続けてアップデート中。自分と家族と日本国民の健康と幸福(ウェルネス)を追求するのが仕事であり趣味です。
【目次】
フィナステリドってどんな薬?
フィナステリドは、1992年にアメリカで「前立腺肥大症」の治療薬として発売されました。
しかしその後、使用した男性から「髪の毛が増える」という報告が相次ぎ、育毛の効果もあることがわかったのです。
そして臨床試験ののち、1997年には薄毛治療薬としてもアメリカで承認されました。
日本でも2005年より薄毛治療薬として承認され、AGAクリニックなどで処方されていますが、保険適用外で診察料と合わせると高額になるため、海外から個人輸入するほうが10分の1程度の価格で済みます。
フィナステリドは成分名です。
日本ではフィナステリドを使った薬の商品名は「プロペシア」が有名ですね。
プロペシアの特許切れに伴ってジェネリック医薬品が発売され、その商品名は「フィンペシア」、「フィナクス」、「フィナスト」などがあります。
フィナステリドはすでに60ヶ国以上で承認され、ハゲに悩む世界中の男性に希望を与えています。
ちなみに前立腺治療薬としては世界100カ国以上で承認されており、使用実績も膨大です。
フィナステリドは10年を超える使用データから高い安全性が証明され、安心して使える薬と言って良いでしょう。
男性型脱毛症(AGA)の原因とフィナステリドの働き
元々男性特有の前立腺の治療薬として「開発されたフィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)の原因となる、男性ホルモンに作用する薬です。
男性ホルモンの中でも、特に重要なのが「テストステロン」
テストステロン自体は薄毛に関与しませんが、テストステロンは体内で「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンに変化します。

テストステロンとジヒドロテストステロン

ジヒドロテストステロン(DHT)は、頭髪を薄くする一方で頭以外の体毛は濃くし、さらに皮脂の分泌を増やして肌荒れや体臭を悪化させるという最悪のホルモンです笑
ジヒドロテストステロンを減らすには、5αリダクターゼの働きを抑える必要があり、フィナステリドはまさにその働きをしてくれる訳ですね。
フィナステリドによって5αリダクターゼの働きが抑えられ、ジヒドロテストステロンの生成が減って抜け毛が減ります。
すると正常な発毛サイクルが整い、自然な発毛によって髪が増えるという好循環が生まれるのです。
しかし効果のある医薬品は、必ず副作用もあるので、使用前によく知っておくことが重要です。
フィナステリドの副作用と注意点について
フィナステリドは日本では医療用医薬品として扱われる「プロペシア」として発売されています。
同じ有効成分量であるため、当然副作用のリスクもプロペシアと同様。
プロペシアの副作用については添付文書で公開されているため、それを参考にフィナステリドの副作用リスクについて知っておきましょう。
フィナステリドの副作用リスク
性的リビドー減退
【1%未満】
勃起機能不全、射精障害、精液量減少
【頻度不明】
睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇
そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む)
妊婦、授乳婦、小児等、肝機能障害の者

- 肝臓の数値が悪い人は要注意
- 前立腺がん検診の予定がある人は要申告
- 女性には効かない
- 男性の精力減退に注意
- 妊活中はフィナクスは使わないほうが良い
- 成長期の男子は絶対駄目
- 食前・食後の影響は無し
肝臓の数値が悪い人は要注意
フィナステリドにかぎらず、多くの薬物は肝臓の薬物代謝酵素によって代謝されます。
肝臓の機能が落ちている人は、薬物の代謝がうまく進まず、薬が効きすぎてしまったり、効かなかったりします。
健康な人なら問題ありませんが、健康診断で「肝臓の数値が悪い」と言われたことのある人は、念のためフィナステリド使用前に医師に相談したほうが良いでしょう。
前立腺がん検診の予定がある人は要申告
フィナステリドを服用していると、前立腺がん検診のマーカーとなるPSA値を約50%に低下させることがわかっています。
フィナステリドが前立腺がんを悪化させる訳ではありませんが、もし前立腺がんになっていても、検査値が低く出てしまって発見されない可能性があるのです。
前立腺がん検診を受ける予定のある方は、フィナステリド服用中であることを必ず検査する病院に申告してください。
女性には効かない
フィナステリドは「男性型脱毛症(AGA)」の治療薬です。
男性型脱毛症は男性ホルモンの影響による薄毛ですので、元々男性ホルモンが少ない女性には効きません。
女性の薄毛は男性の薄毛とは原因が違う場合が多いので、薄毛に悩む女性は違う治療法を選択してください。
男性の精力減退に注意
口コミや副作用の一覧にもある通り、フィナステリドは男性ホルモンに作用するため男性特有の性機能に影響がでる場合があります。
精力減退、勃起不全などが見られるケースがあるため、このような兆候を感じたら一旦使用を中止して医師に相談したほうが良いでしょう。
妊活中はフィナステリドは使わないほうが良い
フィナステリドは男性ホルモンの働きに作用するため、妊婦や授乳婦に投与すると、胎児が男の子だった場合に発育に影響する可能性があります。
このためフィナステリド全般は妊婦や授乳婦への投与が禁忌とされているため、男性であっても妊活中は使用を控えたほうがいいでしょう。

成長期の男子は絶対駄目
18歳未満を対象にしたフィナステリドの臨床試験は、日本においても海外においても実施されていません。
フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑えて、ジヒドロテストステロンの生成を減らします。
ジヒドロテストステロンは成人男性にとっては憎きハゲホルモンですが、成長期の男子にとっては男性器の発育などに不可欠な働きをするホルモンなのです。
このため成長期にジヒドロテストステロンを抑えすぎてしまうと、男性器が健全に発育しないなどの可能性があります。
そもそも成長期に薄毛に悩む人は少数だと思いますが、もし若ハゲに悩んでも10代のうちはフィナステリドは使用しないほうが良いでしょう。
食前・食後の影響は無し
フィナステリドの有効成分であるフィナステリドは、吸収される際に食事の影響をあまり受けません。
このため、飲むタイミングは食前・食後を気にしなくて問題ないでしょう。
いつでも、一番飲み忘れないタイミングで飲むのがベストです。
フィナステリドを10年使用し続けた副作用などの研究結果
2011年に、アメリカでフィナステリド10年使用の経過を観察した論文が発表されています。
Finasteride, 1?mg daily administration on male androgenetic alopecia in different age groups: 10‐year follow‐up
ポイントは以下の通り
- 治療効果はフィナステリド内服1年で予測可能。1年で効果が見られた場合はその後も効くが、1年で十分な効果が見られない場合は、その後も改善しない
- 20代は30?60代と比べて改善が乏しく、20代は42.8%でフィナステリドを10年内服しても改善が見らなかった。
- フィナステリドの効果は、21%の治験者で5年後からさらに改善が見られた。
- 6%の方で副作用が見られたが、軽微であり、薬を中止するほどではなかった。
フィナステリドを1年飲んでも効かなかった人は、飲み続けても効果が出ない可能性が高いです。
逆に1年以内に効果を実感できた人は、5年以上飲み続けても効果が出続けるという希望がありますね。

フィナステリドは副作用リスクが少なく効果的な薄毛治療薬
- フィナステリドは世界中で使用実績が膨大
- 女性や男児には使用しないほうが良い
- 1年以内に効果を感じられれば飲み続けてOK
フィナステリドの副作用リスクについてまとめて紹介しました。
結論として、男性特有の性欲減退などのリスクがあるものの、ほとんどの場合は軽微で、服用を中止するほどでは無さそうです。
もし身体に不調を感じたら、一旦使用を中止して様子を見たほうが安心ですね。
また購入する場合は、実績の十分な個人輸入代行サイトを使うのが安心でしょう。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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